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北羽新報社

県道西目屋二ツ井線 藤里町内で長期通行止め 白神観光に打撃

来春以降、6、7年度も通行止めとして、落石対策などが集中的に行われる県道西目屋二ツ井線

 能代市二ツ井町と青森県西目屋村をつなぐ県道西目屋二ツ井線は、12日から藤里町の真名子第2ゲート─青森県境区間(6・5㌔)の冬期全面通行止め規制が始まったほか、真名子第1ゲート─真名子第2ゲート間(8・4㌔)も22日から冬期通行止めとなる。例年は両区間とも翌年5月に規制解除されるが、県山本地域振興局建設部は来春以降も規制を継続し、6、7年度を通じて落石対策工事などを集中して行う。第1ゲート以北の長期通行止めによって岳岱自然観察教育林にアクセスできず白神観光への打撃となるが、同振興局建設部は「危険箇所解消に努めたい。ご理解を願いたい」としている。

 県道西目屋二ツ井線は延長54・6㌔。二ツ井藤里地区の住民の日常生活に不可欠な生活道路として利用されているほか、国道7号から白神山地にアクセスできる主幹ルートと位置付けられる。
 しかし大雨のたびに路肩や法面(のりめん)崩落、落石などが発生しその都度、通行止め規制が繰り返され、平成25年9月にも豪雨による被害が発生し、復旧工事のため1年以上通行止めとなったほか、昨年8月の豪雨では特に青森県側で道路の崩落などが多発し、青森県側に通り抜けができないままになっている。
 今年は秋の紅葉シーズンに合わせて第2ゲートから県境付近まで一時的に規制緩和されたが、12日から冬期閉鎖となり、第1ゲート─第2ゲート間も22日午後5時で冬期閉鎖される。例年は5月以降に閉鎖が解除されるが、両区間とも、来春以降も閉鎖を続けて集中的に対策工事を行う。
 県山本地域振興局建設部保全・環境課が毎年行っている危険箇所調査によると、第1ゲート─県境間には優先度が高い危険箇所が19カ所あり、このうち第2ゲート─県境間では今年度、2カ所で落石対策などの工事を行ったが、来春以降も同箇所の工事を継続する。
 また第1ゲート─第2ゲート間も来春以降閉鎖し、6、7年度に4カ所で落石防止ネットの設置や斜面へのモルタル吹き付けなどの落石対策工事を行う計画。
 両区間ともに秋の紅葉シーズンに合わせて一時的な規制緩和を行うが、第1ゲートから先が長期閉鎖されれば岳岱自然観察教育林にもアクセスすることができなくなり、白神観光振興にとって痛手。
 環白神エコツーリズム推進協議会事務局でもある藤里町は「片側通行ができないかなども要望したが、通行の安全・安心を確保しなければならないことと財政的事情から、苦渋の受け入れをせざるを得ない」と言う。
 町は世界遺産登録25周年に合わせてブナ林散策ができるルート「樺岱トレール」を整備しており、「岳岱自然観察教育林に行けなくなるのは痛手だが、樺岱トレールや、より原生的な雰囲気を感じられる小岳などをPRしていきたい」と話し、岳岱自然観察教育林の代わりとなる白神観光の推進に努めたいとしている。
 秋田白神ガイド協会の斎藤栄作美会長は「白神観光の中心であった岳岱、田苗代湿原、駒ケ岳に行けなくなるのは影響が大きい。観光客、宿泊関係も相当少なくなると予想される。代わりとなる新たなエコツアーなどを考えたいが、なかなか厳しいと感じている」としながら、「長期閉鎖して行う以上、しっかりと対策工事をしてほしい」と要望した。
 同課は「危険箇所を放置することはできない。幅員が狭いため、集中的に対策工事を行うためにはどうしても通行止めとせざるを得ない。ご理解を願いたい」としている。

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