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長野日報社

厄から逃げろ 伊那市山寺で「やきもち踊り」

踊りを終え、一目散に境内の外へ逃げ出す保存会員たち

 伊那市山寺に伝わる民俗芸能「やきもち踊り」(県無形文化財)が15日、白山社・八幡社合殿境内で行われた。羽織はかま姿の男性たちが、酒宴と踊りを3回繰り返した後、厄を背負わないよう一斉に境内から逃げ出すユーモラスな祭り。無病息災や五穀豊穣などを願って、にぎやかに繰り広げた。

 起源は定かではないが、江戸中期には行われていたとの記録が残る。伊勢参りをした人たちが踊りを習って帰り、神社の例祭で奉納するようになったと伝わる。手や足を大きく振り上げ、跳ねるように踊るのが特徴で、現在は山寺区民が加入する保存会が継承している。

 赤い毛せんを敷いた境内で、30~70歳代の保存会員約30人が酒盛りを開始。キセルに刻みたばこをくゆらせ、アユの塩焼きをさかなに、濁り酒を酌み交わした。ほろ酔い状態で踊り回った会員たち。最後の踊りが終わるや否や、白足袋のまま一斉に駆け出した。逃げ遅れると厄病にかかるとの言い伝えがあり、先を争うように鳥居をくぐった。

 最後に通過したのは、保存会長の柴満喜夫さん(73)。「厄は、この後の直会で落としたい」と苦笑いしつつ、「伝統行事を後世に引き継いでいきたい」と誓っていた。

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