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北羽新報社

能代高生徒ら未利用魚を缶詰に

缶詰を作り終え、笑顔を見せる高校生ら

 地球環境を考え行動する「アースデイ能代」の活動の一環で、能代高の生徒が22日、男鹿市の男鹿海洋高で未利用魚を活用した缶詰作りを行った。SDGs(持続可能な開発目標)を意識した取り組みで、八峰町で水揚げされたサバとイカを使い、味噌(みそ)や白神ねぎ入りなど8種類467個を完成させた。10月ののしろ産業フェアで来場者に試食を提供し反応を確かめ、商品化を目指す。生徒たちは「缶詰を通してアースデイの活動を知ってもらい、SDGsへの意識も広がってほしい」と話している。

 実行委には、能代高と能代松陽高の生徒8人、同市のときめき工房ねま~るの4人の12人が所属。認定NPO法人環境あきた県民フォーラムの環境あきたエコ活動支援助成金(上限30万円)を活用し、ペットボトルキャップや余剰な食品集め、市中心部のクリーンアップなど、SDGsに関連した活動を行っている。
 缶詰作りは、SDGsの目標の一つ「海の豊かさを守ろう」を意識して計画。材料は八峰町の底引き網船・玄辰但馬丸の協力を得て、「大量に網に入るものの値段が付かないサバ」や「高値が付くものの半端に余ってしまったイカ」を冷凍保存しておいた。
 17日に味付けを確認し、本番の22日は能代高から実行委メンバーや有志の12人、大人の実行委メンバー4人、但馬丸の山本太志さん、市が参加。市のバスで男鹿海洋高に移動し、すでに下処理に着手してくれていた同校の生徒18人、教員7人と一緒に、午前9時30分ごろから缶詰加工をスタートさせた。
 サバやイカを包丁でさばき、食べやすい大きさに切り、計量して缶に入れ、調味料を加え、機械で加熱するといった工程。生徒たちは慣れない作業だったが、協力して進めた。午後4時30分ごろまでかけ、467個が完成。味噌味や白神ねぎ入り、焼き肉のたれ、ねま~るのトマトソースなど、8種類の味がそろった。
 産業フェア2日目の10月22日に来場者に全種類を食べてもらい、おいしさや改善点を把握し、来年度の商品化を目指す。生徒がパッケージのデザインも考える。販売が実現して収益が得られれば、廃棄される魚の有効活用や6次化の推進だけではなく、アースデイの活動費にも生かせると考えている。
 能代高2年の大塚梓さんと川村茉未さんは、男鹿海洋高の協力に感謝しながら「サバやイカの処理が大変だったが、缶詰が完成し達成感があった。みんなで話し合って味付けを考え、おいしくできたと思う。産業フェアで食べてもらうことが楽しみ」と笑顔。今後の展開に向け、「販売まで実現させたい。缶詰を通じてSDGsへの意識が広まってほしいし、売り上げを活用してアースデイのイベント規模を大きくし、たくさんの人に来てもらいたい」と意気込んでいた。

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