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島々の古謡、発展継承誓う 7保存会、伸びやかな歌声披露 竹富町古謡発表会

4年ぶりに開催された第26回竹富町古謡発表会の幕開けとして「ぱとぅまユンタ」を披露した、開催地鳩間島の鳩間民俗芸能保存会のメンバー=17日、鳩間音楽祭広場

 【鳩間】第26回竹富町古謡発表会(竹富町民俗芸能連合保存会主催、竹富町・竹富町教育委員会共催)が17日、鳩間音楽祭広場で開催された。鳩間、西表、竹富、船浮、干立、小浜、波照間の7保存会が一堂に会し、地域で伝承されている古謡を披露した。新型コロナの影響で2019年以来4年ぶりの開催。会場の鳩間島には伸びやかな歌声が響き渡り、各島々の島民が古謡の継承とさらなる発展を誓った。

 町民の古謡に対する理解を深め保存継承と育成を図ることで、地域文化の振興に寄与することが目的。今年で40年目を迎え、鳩間島での開催は26年ぶり。第15回までは毎年、16回からは隔年で開催している。

 発表会は、鳩間民俗芸能保存会による「ぱとぅまユンタ」で幕開け。西表(祖納)民俗芸能保存会が木を切り出す時に歌った労働歌「山ジラー」や新築祝いで歌う「家たかび」を披露し、男女の愛情を歌った竹富民俗芸能保存会の「むすびぬだんご」と続いた。

 船浮民俗芸能保存会は石垣島の美崎御嶽にまつられている真乙姥を意味するとされる「まいちぱ」、干立民俗芸能保存会は節の世乞い奉納芸能後に行う道謡「ササラニシ」を情緒豊かに歌い上げた。

他の島の芸能に見入る出演者ら=17日、鳩間音楽祭広場

 小浜民俗芸能保存会による「ウロンツヌジラン」、「首里子ユンタ」と続き、波照間民族芸能保存会が「ぴてそりじらば」、「ヨーサティ節」、「あとぅうた」で締めくくった。

 主催者あいさつで、竹富町民俗芸能連合保存会の宮里彦一会長は「古謡は、人々の心をとらえ、希望を与えながら長い歴史とともに歌い継がれてきた。各地域で歌われてきた歌謡、ゆんた、ジラバを掘り起こし発表することで、先人が築き上げた素晴らしい財産を後世へ継承することが責務である。一丸となってさらに研さんに努め、まい進していく」と誓った。

 佐事安弘教育長は「先人たちが額に汗した生活風土から生み出された古謡の価値を披露してほしい」と激励。鳩間公民館の加治工勇館長が歓迎のあいさつをした。  発表会後は昼食懇親会も開かれ、鳩間島の住民からヤギ汁がふるまわれた。各島の保存会長らがあいさつして親睦を深めるとともに、それぞれの地域の古謡の継承発展に決意を新たにした。

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