レースを先導する山本幸平さん（昨年の大会から）

　自転車競技のマウンテンバイク（ＭＴＢ）で五輪４大会に出場した山本幸平さん（38）＝松本市＝がプロデュースするＭＴＢの大会「RAINBOW CUP（レインボーカップ）」が30日と10月１日の２日間、長野県富士見町の富士見パノラマリゾートで開かれる。選手育成と普及を目的にしたイベントで、レースを中心に子どもから大人まで楽しめる企画を用意する。

　長年にわたりＭＴＢの第一人者として活躍した山本さんは、２０２１年の東京五輪出場後に現役を引退。後進の育成、強化とともに普及活動に力を入れている。レインボーカップは昨年春と秋に続いて３回目。ＭＴＢの世界チャンピオンに与えられる虹色のジャージーにちなみ、この大会から未来のスター選手が出てほしい－との願いを込めて創設した。

　林間の起伏に富んだ約１キロと4.5キロ周回コースで、小学１年生以上が対象のクロスカントリー競技と２時間耐久レースを行う。短いコースを使用する未就学児クラスも用意するほか、今回はレース初心者向けのクラスを新設。会場には自転車で遊べるファミリーパークやＭＴＢの試乗体験ができるコーナーを設け、飲食ブースなども数多く出店する。

　現役時代の練習拠点で大会を開催する山本さんは「富士見パノラマは国内最大級のＭＴＢフィールド。お祭りのような雰囲気の中で、多くの人にＭＴＢの魅力を知ってもらえたらうれしい」と話している。エントリー受け付けは25日まで。問い合わせは大会実行委員会（電話０７０・８５４２・３９８２）へ。