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宇部日報社

宇部大空襲から78年、市として初の追悼碑設置【宇部】

 太平洋戦争中での空襲で命を落とした宇部市民をしのぶ追悼碑が、ヒストリア宇部(新天町1丁目)前の旧新川橋近くに建立された。最も大きな被害が出た1945年7月2日の宇部大空襲からちょうど78年となる2日、現地で除幕式が開かれ、出席した市民や関係者ら30人が犠牲者たちを追悼した。

 市内への空襲は同年4月26日~8月5日に計8回にわたり、死者・行方不明者は322人と記録される。3回目の7月2日の被害は特に甚大で、午前0時半からの1時間42分の間で約10万本の焼夷(しょうい)弾が投下され、市街地の3分の2が焼け野原となった。旧新川橋には後年に整備されるまで、長く焼夷弾が突き刺さった跡が残っていたという。

 付近にはもともと、神原地区コミュニティー推進協議会が建立した「宇部大空襲のあとを残す焼夷弾の芯」と書かれた標柱と説明板があったが、標柱は折れ2020年から所在不明となっていた。

 その後、標柱は見つかったものの、これまで市は宇部大空襲に関する慰霊碑や説明板を設置しておらず、現状を見た岡本正和さん(宇部ちひろ友の会代表)が「平和への願いを形に」と、慰霊碑設置に向けて署名活動。364人の署名を集め、21年に市に要望書を提出していた。

 除幕式には、篠﨑圭二市長や岡本さん、地域団体の関係者らが出席。篠﨑市長は「宇部大空襲を経験した世代は少なくなってきている。この追悼碑により戦争の記録を次の世代に継承するとともに、改めてその悲惨さと平和の尊さを心に刻み続けなければ。再び悲しい歴史が繰り返されることがないよう、平和を築く努力を怠らないことが今を生きる私たちの使命」とあいさつ。参列者一人一人が献花台に花を供えていった。

 岡本さんは「きょうを迎えて涙が出るような気持ち。今後も平和のための小さな活動を継続していきたい」と話した。式典後、ヒストリア宇部では宇部大空襲に関するパネル展示やDVDの上映も行われた。

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