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宇部日報社

朝市活況、鮮魚ずらり 県漁協宇部岬支店【宇部】

魚食普及へ新企画、タイやチヌ割安販売

 捕れたての鮮魚を召し上がれと、県漁協宇部岬支店青壮年部(上村謙太部長)の朝市が3日、同支店前で開かれた。マダイやコウイカ、ブトエビなどが割安で販売され、大勢の買い物客でにぎわった。

 地域を盛り上げようと漁業に従事する若手が新たに企画。魚離れが言われる中、魚食普及のきっかけにもする。

 大漁旗が風でなびく会場には、前日やこの日の朝に宇部近海で捕れたばかりのマダイ、チヌ、コショウダイ、モンゴウイカ、エビ類などが並べられた。

 ブトエビは300㌘が400円、チヌは1匹500円、マダイは1㌔500円とスーパーなどより安く売られた。小ぶりながら6匹が200円のメダカカレイを買い求めた人は「空揚げにしよう」と喜んでいた。

 交流も目的の一つで「これはサゴシと言ってサワラの子ども。刺し身でもいいし、切り身にして焼いてもおいしいよ」などと、組合員と買い物客のやりとりも聞かれた。

 人気を集めたのが焼き白ミル貝の試食会。炭火で焼いて甘辛く味付けされた白ミル貝が振る舞われ、来場者はおいしそうに頬張っていた。

 堀川宏子さん(居能町1丁目)は「魚も肉も大好き。白ミル貝目当てに来たが、試食にもかかわらず皿いっぱいに提供してもらい大満足。また来ます」と大喜びだった。

 上村部長は「大勢の人に来てもらった。どんどん規模を拡大して宇部岬を活気づけたい」と話した。

 朝市は毎月第1、3土曜の午前9時~正午に開催。魚が無くなり次第終了し、しけなどによる中止もある。

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