バラ祭りが開幕した高遠しんわの丘ローズガーデン
長野県伊那市高遠町にある「高遠しんわの丘ローズガーデン」のバラ祭り(同実行委員会主催)が27日、始まった。同園は270種、3000本ほどのバラを栽培。オープニングセレモニーには約30人が出席し、テープカットで開幕を祝った。市内で開催中の「伊那バラフェスタ2023」の一環。6月3、4の両日に市内で開かれる「ばら制定都市会議」(ばらサミット)も見据え、伊那市の魅力を発信する拠点の一つとしてPRしていく。18日まで。
今年は4~5月の暑さ、多雨などの影響で全体的に例年より1週間ほど早く開花。今はピンク色のケアフリーワンダー、オレンジ色のアンネのバラなどが見頃を迎えている。
期間中は毎日、バラの育て方の相談や植え方の講習、苗木の販売などを繰り広げる。園内を巡回する自動運転のカートも導入した。
実行委の中川泰会長(高遠薔薇会会長)は「花で心を穏やかにしてほしい」と期待。白鳥孝市長は「年々充実して、素晴らしいバラが咲き誇っている。何度も足を運んで楽しんで」と話していた。
この日は好天に恵まれ、午前中から多くの来場者でにぎわった。下諏訪町から訪れた70代の夫婦は「街並みが見え、斜面にあって良い環境。たくさん種類があり、手入れが素晴らしい」と話していた。
開園時間は午前9時~午後4時。入園料(祭り開催協力金)は大人500円、子ども250円。土日はループ橋下の若宮臨時駐車場からシャトルバスを運行する。
同園は総面積約1万平方メートル。市内に工場を置く半導体製造機器メーカーの伸和コントロールズ(川崎市)の寄付により造園され、旧高遠町に寄贈された。
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