全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

釧路新聞社

迅速な海難救助実現へ 羅臼町など4者協定【羅臼】

海のインフラ構築のため協定を結んだ萬屋組合長、湊屋町長、千葉社長、長谷川会長(左から)

 【羅臼】知床半島西側で発生した観光船沈没事故から23日で1年。海の安全意識が高まる中、半島東側の羅臼町と漁協、観光事業者、通信システム「yobimori(よびもり)」を運営するスタートアップ企業よびもり(福岡市)の4者が、迅速な海難救助実現のための協定を結んだ。「大切な人の『ただいま』を守る」を共通理念に知床の海の負のイメージ払(ふっ)拭(しょく)に向け連携することを確認した。  同システムは、スマートフォンのアプリと連動した4㌢四方の情報端末の中央のボタンを長押しすると、スマホにインストールしたアプリが警告音を鳴らし、陸上と洋上双方に救助を求める仕組み。今年1月、羅臼沖で落水者を想定した実証実験を行い、一定の効果が見込めるとして4者協定の運びとなった。

 事故から間もなく1年となる今月17日に町役場で締結式が行われ、よびもりの千葉佳祐社長、湊屋稔町長、羅臼漁協の萬屋昭洋組合長、知床羅臼観光船協議会の長谷川正人会長の4人が協定書にサインした。

 オホーツク管内紋別市出身の千葉社長(27)は、羅臼で漁師だった祖父を海難で亡くし現在も見つかっていない。この経験がシステム開発の原点で、九州大学大学院生時代に「海のお守り」にちなんだ名前で起業。昨年の知床の沈没事故が実用化を加速させた。「原点の羅臼から始められるのは大きな一歩。いつでも誰でも最速で救助できる海のインフラを構築していきたい」と話した。

 萬屋組合長は「1人乗りのコンブやウニ漁には有効」だとし、対象の約120隻に普及を呼び掛けている。クジラやシャチを観察するクルーズ船を運航する長谷川会長は「全員に配るのは難しいが、家族やグループに1個という形で導入したい」と話した。町はサービス内容や利用手続きなどを町内を訪れる人に広く周知し必要であれば資金支援する考えを示した。

関連記事

歌や踊りで華やかに 苫ミュージックフェス盛況 吹奏楽とタップダンスがコラボ

吹奏楽演奏をメインとした音楽イベント「TOMAKOMAI MUSIC FESTIVAL(苫小牧ミュージックフェスティバル)」(実行委員会主催)が5日、苫小牧市文化会館で開かれた。吹奏楽部に所属する...

「十勝 特別純米」 韓国で大賞 畜大・碧雲蔵に国際評価

 「大韓民国酒類大賞」(朝鮮ビーズ主催)で、帯広畜産大内の酒蔵「碧雲蔵」が醸造した「十勝 特別純米」が、日本酒部門の最高となる「ベストオブ2024」を受賞した。  碧雲蔵を運営する上川大雪酒...

荘内日報社

弟の思い伝えたい 故佐々木さん(酒田市出身)の作品紹介 実兄が地元画家らと..

 美術教師として鶴岡市内の高校で教壇に立つ傍ら、油彩の秀作を多く残し2004年、45歳の若さで亡くなった酒田市出身の故佐々木伸さん。没後20年の節目にあたり、実兄の佐々木洋さん(神奈川県在住)が地元の画家...

宇部日報社

「一般」が加わり半年、オンライン更新 3割、運転免許証の手続き時間短縮【宇..

 運転免許証の更新時講習のオンライン対象区分に、これまでの「優良」から「一般」が加わって半年がたった。対象はマイナンバーカードを持っている人。適性検査、講習手数料の支払い、免許証の受け取りは所...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク