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なり味噌、文化庁100年フード認定 徳之島町で製造、県内3例目

認定証を手に笑顔を見せる「子宝島の朋友」の直島悦子代表(中央)ら=21日、徳之島町役場

 文化庁が食文化の継承などを目的に推進する「100年フード」に徳之島町で製造している「なり味噌(みそ)」が認定された。21日、味噌を製造する「子宝島の朋友」(徳之島町花徳)の直島悦子代表(66)とスタッフ計6人が町役場を訪れて認定を報告した。高岡秀規町長は「奄美群島の日本復帰70周年の節目にうれしいニュース。町もふるさと納税の返礼品として積極的にPRしたい」と喜んだ。

 100年フードは2021年度創設。22年度までに全国で201件の料理や食材が認定されている。なり味噌は今年3月3日付で認定され、県内では21年度の「壺造り黒酢」「あくまき」に続き3例目。

 なり味噌はナリと呼ばれるソテツの実のでんぷんが原料。ソテツの実にはサイカシンという毒が含まれているが、水にさらし、乾燥、発酵させるなどして無毒化できる。奄美群島では薩摩藩の統治や太平洋戦争でもたらされた食糧不足の際、米に代わる食材として長く重用されてきた。

 子宝島の朋友は20年に発足し、現在、約20人のスタッフが所属。なり味噌のほか、じゃがいも味噌、パパイヤ漬けなど徳之島産農産物を用いた加工品を生産している。なり味噌は21年3月から販売している。

 直島代表は「なり味噌の作り方は誰も知らずゼロからのスタート。100年フードに選ばれて素直にうれしい。製造してみて改めて先人たちの苦労や工夫を学んだ。おいしい味噌を造るために努力を続けて徳之島の食文化継承に協力したい」と語った。

 認定には地域活性化起業人制度を活用して町で働くぐるなび(本社・東京都)の加東貞夫さん(43)が協力した。加東さんは「なり味噌の持つ歴史的背景などはまさに100年フードにふさわしい。今後も徳之島の魅力をいろいろな形で発信したい」と展望を述べた。

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