桜の花が満開を迎え、多くの人たちを楽しませている能代市役所さくら庭

　能代山本地方に桜前線が到来し、花見シーズンを迎えている。各地の桜の名所は満開となり、多くの人が見物に訪れている。平年より1週間以上早い観桜期。午前を中心に青空が広がった10日も、能代市を代表するスポット・市役所さくら庭や、さくらまつりが開催中の八峰町八森の御所の台ふれあいパークには観桜客が訪れ、春らんまんの風景を楽しんだ。

　気象庁によると、10日の能代市能代地域の最高気温は17・0度（午後1時36分）で平年より4・5度高く、5月上旬並み。八峰町八森は14・1度（同1時22分）で平年に比べて2・2度高く、4月下旬並みの暖かさだった。
　旧渟二小校地を囲んでいたソメイヨシノを残し、同市を代表する観桜スポットになっている市役所さくら庭は昨年より10日早い今月1日に開花し、満開を迎えている。夜間はライトアップを実施している。
　青空が広がった10日午前は親子連れや友人同士など大勢の人が足を運んだほか、市内の各保育園・所の子どもたちも散歩などで訪れた。市第一保育所の永山湊ちゃん（5）は「花がかわいくて楽しかった」と笑顔を見せた。
　同市の能代公園も10日に春まつり「さくら」が開幕。園内の桜は見頃となっており、市役所さくら庭と〝はしご〟する人も見られていた。 　また、ソメイヨシノや八重桜が植栽されている八峰町八森の御所の台ふれあいパークは8日ごろに満開になった。10日は次々に観桜客が訪れ、写真撮影したり、ベンチに座って桜を愛（め）でたりする姿が見られた。
　市役所さくら庭では14日から3日間、屋台村を設置する。桜前線の急速な到来を受けて当初予定日から1週間前倒しした。時間は各日午前11時～午後8時。