全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

宇部日報社

ゆうれい寿司、文化庁「100年フード」に認定【宇部】

吉部の伝統料理、市内第1号

 地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を文化庁が認定する「100年フード」に、宇部市吉部地区に伝わる「ゆうれい寿司(ずし)」が選ばれた。真っ白な見た目が特徴の押しずしで、祭りやお盆など特別な日のごちそうとして地域に親しまれ、伝承されてきた。認定は昨年度から始まり、市内の第1号となった。

 認定には、江戸時代から続く「伝統」、明治・大正時代に生み出された「近代」、これから100年を目指す「未来」の3部門があり、2回目となる今回は全国の自治体や民間団体からの90件の応募に対し70件が選ばれた。

 ゆうれい寿司は、ゆず酢で風味を付けた押しずし。具が一切なく、真っ白な見た目と「具が消えた」という表現から、そう呼ばれてきた。江戸時代中期から伝わるため、市生活改善実行グループ連絡協議会楠地区(井上清美代代表)が「伝統」で応募した。

 同会では、伝承を目的に1978年ごろから販売を開始。酢飯にエソのミンチを混ぜ込み魚介のうま味を加えた上、上段に白い酢飯、下段に地域の季節の山菜などを混ぜ合わせた酢飯と、山海の風味があふれる現代風にアレンジした。

 現在は井上代表(78)と会員の千々松和子さん(80)の2人を中心に楠こもれびの郷やイベントなどで販売している。井上代表は「幼少期には祖母がゆうれい寿司を祝い事などで作ってくれ、必ず食べていた。選ばれて光栄。多くの人に昔ながらの寿司を食べてほしい」と喜んだ。

 市地域ブランド推進課の櫻田牧子さんは「会員の皆さんが今後も活動を続けられるように力添えをしていきたい」と話した。

関連記事

長野日報社

上諏訪温泉の23年度宿泊客 コロナ前の8割まで回復 長野県

諏訪湖温泉旅館組合(長野県諏訪市)加盟14施設の2023年度の宿泊者数は延べ35万1478人となり、新型コロナ感染拡大前の8割程度まで回復したことが26日、同組合への取材で分かった。新型コロナ...

北羽新報社

八峰町の「輝サーモン」水揚げ 秋田県内のスーパーなどで販売

 八峰町の岩館漁港でトラウトサーモン「輝(かがやき)サーモン」の養殖を行う八水(菊地陽一社長)は26日、今年1回目の水揚げを行った。約1500匹のうち9割超の約1400匹が生存し、この日は約30...

北羽新報社

中国木材能代工場で乾燥設備の運転始まる

 能代市扇田の能代工業団地で建設が進む中国木材能代工場で、加工した用材の水分を抜く乾燥設備の運転が始まった。蒸気を使って木の含水率を一定水準まで下げる作業で、品質を左右する重要な工程。寒冷地で...

長篠城址史跡保存館60周年で御城印販売 新城市

 新城市は、長篠城址史跡保存館の開館60周年記念の御城印と、「長篠・設楽原の戦い戦後450周年記念」のグッズ3点を27日から販売する。  保存館は1964年に開館。今回は節目を迎えたのを記念して特別...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク