シカ肉のジャンバラヤの作り方を教わる参加者

　釧路市が事務局を担う、地産地消くしろネットワークは２４日、地元食材の利用促進を目指した料理教室を市生涯学習センターで開いた。男女１０人が参加し、釧路産のエゾシカとイチゴを使い、短時間でできる家庭料理に挑戦した。

　喫茶食堂「きっさこイペ」（釧路市治水町）の加藤さゆり店長（３９）が講師となり、シカ肉のミンチを使ったジャンバラヤや夕（ゆう）緋（ひ）イチゴの豆腐ムースなど３品の作り方を教えた。教室は「減塩」もテーマで、香辛料やみそで味付けをすることで、濃い味を感じながら摂取する食塩の量を減らせるとアドバイスした。

　調理後は市職員が、市内のエゾシカの現状について説明。「エゾシカを害獣ではなく、自然の恵みとして活用していきましょう」と有効活用を呼び掛けた。

　妹と一緒に市内から参加した中川なつみさん（３３）は「とてもおいしかった。今までシカ肉は焼くことしか知らなかった。独特の臭みが苦手な子供も食べられそう。早く試してみたい」と話していた。