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長野日報社

ペットの不用の餌や道具類提供を 命をつなぐプロジェクト始動 長野県諏訪地方

不用になったペットの餌や道具など寄付協力を呼び掛けるメンバーたち

 地域の犬猫など動物と人を結ぶボランティアグループ”スワにゃおっちんぐ”実行委員会は、亡くなったペットの使いかけの餌や思い出の詰まった道具類を寄付してもらい、保護した犬猫の一時預かりや、新たに里親になってくれる人への支援に活用する「命をつなぐプロジェクト」を立ち上げた。無責任な餌やりで野良猫の繁殖が後を絶たず、長引くコロナ禍や物価高が動物保護活動にも打撃を与えている。メンバーたちは「ペットへの愛情、思いを身近な動物に向けてもらえたら救える命がある。地域の課題解決に力を寄せてほしい」と呼び掛けている。

 同グループは長野県諏訪地方の有志約20人を中心に構成し、人為で野良猫が増えて困っている地域への支援と命が危ない犬猫の保護、里親探し、適切な飼育の啓蒙などを行っている。

 例えば諏訪市内のある地域では、餌付けで30匹ほどに増えた野良猫を365日、10年以上かけて順次捕獲し、避妊去勢を施して2、3匹にまで減らした。現在、餌やりを見守ったり、一時保護をしている地域猫は約100匹。餌代や、住民の協力が得られず肩代わりを余儀なくされた避妊・去勢手術費は、ほとんど物販バザーの収益金と寄付で賄っている。

 しかしここ数年、コロナ禍でバザーは自粛を余儀なくされ、餌や資材は値上がりの一途。野良猫をめぐる地域内のトラブルも後を絶たず、活動資金も底を突きかけているという。

 不用になった餌や道具の寄付はこれまでもあったが、プロジェクトと銘打つことで「動物への愛情と資源を巡らせて、地域の皆で支え合う仕組みがつくれたら」とメンバーたち。餌、物品などの寄付は森口さん(電話090・9359・4252)へ。

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