紀南の梅を欧州へ バイヤー招き商談会

商談会で次々梅干しを試食するフランス人バイヤー(27日、和歌山県田辺市文里2丁目で)
県食品の輸出促進を図ろうと、日本貿易振興機構和歌山貿易情報センター(ジェトロ和歌山)は27日、和歌山県の田辺市内で欧州2社の商品買い付け担当者(バイヤー)を招いた商談会を開いた。会場を設ける形式と個別の企業訪問があり、紀南の梅加工会社など6社が参加した。
来日したのはロンドンで北欧と日本の文化をテーマに取り入れたショップやレストラン・バーなどを集めた複合施設を運営する「パンテクニコン」と、フランスの日本食材店でオンラインでの販売にも力を入れている「エピスリーウマイ」のバイヤー計3人。
午前の商談会は、ガーデンホテルハナヨアリーナ(田辺市文里2丁目)であり、4社が梅干しや梅酒、ドライフルーツなどをバイヤーに提示。試食を交えながら、商談を進めた。
マルヤマ食品(本社・みなべ町)は、塩分や大きさが異なるさまざまな種類の梅干しを用意。梅干しとして食べるだけでなく、調味料代わりになることや、輸出の際に問題となるような添加物を使用していないことなどもアピールした。
商談に臨んだ丸山博史営業本部長は「政府も食品輸出に力を入れている中、この流れを逃したくない。すでにパリにも輸出している。減塩の梅干しなら現地で受け入れられる」と手応えを語った。
エピスリーウマイのバイヤーは「梅干しを食べるとエネルギーが湧いてくる。フランスでは日本食の注目度が高まっており、白いご飯の上に梅干しを載せて食べるスタイルをこれから広めていきたい」と数種類の梅干しを試食していた。
午後の商談会は、2社がバイヤーを自らの会社に招いて行った。
商談会は25、26日にも紀北、紀中であった。ジェトロ和歌山の大西辰典係長は「欧州で日本食人気が高まっているのを感じる。商談会をきっかけに、県内企業の販路拡大につながればいい」と話した。
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