ルワンダで健康改善アプリの実証実験 宇部高専学生チーム【宇部】
ルワンダで現地の人の話を聞くメンバーたち
宇部高専の学生チーム4人が、JICA(国際協力機構)の「高専オープンイノベーションチャレンジ」事業の一環で、アフリカの子どもたちの食事や栄養管理、健康改善を支援するアプリの開発を進めている。年が明けて、チームの3人が1週間ほど実際に東アフリカのルワンダを訪れ、同アプリの実証実験を実施。現地の人々と交流しながら改善点などを探り、今後の本格導入に向けて準備を整えた。
同事業は、高専の学生の発想力と技術力を発展途上国の社会課題に生かし、国際協力の現場を教育の場として活用する取り組み。昨年9月に全国の高専4校7チームが製品を考案する大会が行われ、「栄養・健康改善」をテーマにした部門で同校が最優秀賞に選出された。
メンバーは内田昊希君(物質工学科2年)、末次叶英さん(同1年)、赤崎百星さん(経営情報学科2年)、中尾真尋さん(制御情報学科4年)の4人。10月から実際にアプリ開発に取り掛かり、現地での実証に向けて2カ月間、調整と改良を重ねた。
アプリでは、米、パン、野菜、肉、魚などのカテゴリーに分けられた250種以上の項目に、それぞれ食べた量を入力すると、不足している栄養素や全体のバランスなどをパーセンテージ表示で判定してくれる。リーダーを務める内田君は「5歳未満の栄養失調が多いアフリカのために、自分たちができることを考えた。ルワンダで実際に食べた食事など、現地で学んだことを今後に生かし、もっと良いアプリにしていきたい」と話した。
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