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響く警報 「またか」 北ミサイル発射 十勝

ミサイル発射を受けてサイレンを鳴らしたとかち広域消防局の庁舎

 北朝鮮の弾道ミサイルが再び北海道上空を通過した15日、十勝管内にも発射を知らせ避難を呼び掛ける防災行政無線やスマートフォン(スマホ)の緊急速報が鳴り響いた。8月29日に次ぐ2度目の事態に、住民からは不安や憤りの声が聞かれた。

 今回は複数の自治体が新たに、消防用サイレンなどでミサイル発射を住民に周知した。音更高校3年の女子生徒(18)は音更町の自宅でJアラートと消防用サイレンを聞き、ミサイル発射を知った。「大きな音が鳴りびっくりしたが、サイレンもあった方が多くの人が気付ける」と話した。

 戦争体験者の米川公子さん(84)=音更=は「戦争は悲惨なもの。戦争を引き起こすような挑発はやめてほしい」と北朝鮮の行動に憤る。また、「避難すべき頑丈な建物や地下の場所を示してほしい」と行政に具体的な対応を求めた。

 ミサイルは太平洋に落下したことから、漁業者の困惑は大きい。広尾町の十勝港で出漁準備をしていた漁業者の男性(66)は「北朝鮮はやめろと言えば言うだけやる。もうどうにもならない」とあきれ顔。別の漁業者の男性(60)は「近くに落とされたらかなわない。アラームが鳴ればどうしても不安になる。安心して生活できるようにしてもらいたい」と国に要望する。

 登山者も対応に苦慮した。ボランティア作業のためトムラウシ山で登山中だった帯広市職員の小泉勇介さん(36)と富田将司さん(32)は、中腹でスマホのアラームが鳴った。小泉さんは「頑丈な建物も地下もないので、どうすることもできない。近くに落ちないことを願った」と話す。

 一方で、8月のミサイル発射時にドコモのスマホで緊急速報メールが正常に受信できなかった浦幌町だが、町総務課の担当者は「今回はしっかり届いた」と胸をなで下ろした。町内の30代男性は「エリアメールの音を初めて聞くことができた」と話した。

 道内のJRは北海道新幹線のみ安全確認のため一時運転を見合わせ、普通、特急列車は通常運行した。前回発射時は全線で運転を見合わせたが、今回は判断基準の「緊急情報ネットワークシステム」(エムネット)に「東北を通過」の情報が流れ、道内は影響がないと判断した。ただ芽室町内で午前7時ごろ、列車が来ずに踏切が約10分間下がったままになった。ネクスコ東日本によると高速道路に影響はない。

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