スマホアドバイザー（左）から操作方法を習うツアー参加者ら＝17日午前、バンナ公園

　シニア世代がスマートフォンなどのデジタル機器を活用しやすくなるよう沖縄県は17日、石垣市内で「石垣島を巡るデジタル体験バスツアー」を開催した。参加した市民25人は、市内の景勝地や観光施設を巡り、写真撮影などを行った。

　今回参加者は、16日にスマホ初級セミナーを開き基本的な操作方法や機能のレクチャーを受けた。

　17日は、バンナ公園、川平公園、琉球真珠、やいま村を回り、ソフトバンクのスマホアドバイザーから操作方法を習いながら使い方を学んだ。

　周回コースの各場所でアプリを起動させ天気やマップ、Ｇｏｏｇｌｅ（グーグル）レンズ、カメラなどを使用。スマホの利便性を体感した。

　このうち、バンナ公園では花の名前をＧｏｏｇｌｅレンズで調べたり、展望デッキから眺望を写真に収めたりした。

　参加した男性（68）は「スマホは持っているけど、花を調べる機能は使ったことがない。子どもに操作方法を聞くと煙たがられるので、アドバイザーの方に分かりやすく教えてもらって助かる」と楽しそう。

　川平かよ子さん（69）は「こういった使い方ができると石垣島の良さを再発見できる。コロナで外出をちゅうちょしてきたが、外に出るきっかけにもなる」と笑顔。

　今回のツアーは、沖縄県地域デジタル活用支援モデル事業の一環。県は、多くの住民がデジタル技術の利便性を実感できる社会の実現に向けて、情報通信技術を利用できる人と利用できない人との間に生じる格差の是正に取り組んでいる。同事業で県内4自治体でツアーを開催。今回は石垣市の協力を得てツアーを行った。