大賞の嶋田敏夫さんに賞状 奄美を描く美術展授賞式 一村記念美術館

賞状を受け取る嶋田さん(左)=29日、鹿児島県奄美市笠利町の田中一村記念美術館
第21回奄美を描く美術展(同実行委員会主催)の授賞式が29日、鹿児島県奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館であり、作品「継承のカタチ①」で大賞に輝いた京都府の嶋田敏夫さん(72)らが賞状を受け取った。
美術展は「奄美」をテーマに全国から優れた作品を募集し、作品を通じて奄美の自然や文化などの素晴らしさを全国に発信することを目的に毎年開催している。今年は県内外の16歳から85歳までの79人から油彩、水彩、アクリル画など103点の応募があり、入賞12点、入選48点を選出した。
授賞式で嶋田さんは「大賞と聞き驚いたが、とてもうれしい。会場に来て他の方の作品にも魅了され、これからも絵を描き続けようと思いを新たにした。来年もぜひ参加したい」と話した。
久保井博彦実行委員長は「新型コロナで世界的危機の中、多くの人の熱意で途切れることなく美術展を開催できることに感動を覚える」と感謝。「(大賞作品は)南国特有の強い色彩ではなく、淡いタッチを用いて新たなる奄美を描いている」と評価した。
展示会の会期は23日から11月20日まで(11月2、16日は休館)。12月3~11日は奄美市名瀬の市民交流センターで巡回展を開く。いずれも入場無料。
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