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島むに研究の横山さんに奨励賞 日本島嶼学会 沖永良部島での調査研究評価

島嶼学会奨励賞を受賞した横山さん(左)と可知会長=22日、鹿児島県知名町

 鹿児島県沖永良部島の島むに(方言)研究に取り組んでいる横山晶子さん(言語学)=東京外語大学・日本学術振興会特別研究員=が22日、日本島嶼(とうしょ)学会研究奨励賞を受賞した。ユネスコの危機言語に位置付けられている島むにの記録、継承活動が評価された。横山さんは「これからも貴重な島の言葉の継承に携わっていきたい」と喜びを語った。

 授賞理由は沖永良部言語の調査・研究に継続的に取り組み、その成果を「島嶼研究」をはじめ国内外に多数発表。知的財産の記録として高い価値がある。横山さんの活動は言語復興、実践などにつながり、島嶼学の発展に寄与する成果を挙げている。

 授賞式は同日、知名町で開催された日本島嶼学会年次大会で行われた。可知直毅会長から賞状を受け取った横山さんは「しったいみへでろうど」(大変、ありがとうございます)と島むにで感謝を述べた後、「沖永良部に来なければ研究者になることはなかった。これからも島むにの文法分析、教材作成、人材育成に取り組んでいきたい」と述べた。

 横山さんは2010年から沖永良部に通い、島むに研究を進めている。きっかけは一橋大学大学院で学んでいたとき、指導教員に「どこかの島に行ってみたい」と相談したところ、沖永良部を勧められたことだった。これまでに「0(ぜろ)から学べる島むに読本」「塩(ましゅ)一升の運」「シマノトペ」を出版。本紙文化面に「島ことばの散歩道」を連載中。

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