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カナダ大使が再び池田へ 高校時代に姉妹都市交流で滞在

 池田町の国際姉妹都市カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州ペンティクトン市出身のイアン・マッケイ駐日カナダ大使(59)が20日、町を訪問する。マッケイ氏は高校時代に姉妹都市交流で町に滞在するなど浅からぬ縁があり、安井美裕町長のラブコールに応える形で特命全権大使による「異例の訪問」が実現した。池田高校との交流やカナダ国旗にも描かれているサトウカエデの植樹などを予定している。

高校時代にマッケイ氏らが来町した様子を伝える広報いけだのコピーを指さす安井町長

 町とペンティクトン市は1977年に国際姉妹都市となり、隔年で親善訪問団の相互派遣を行うなど交流を深めてきた。マッケイ氏はペンティクトン高校に在学していた80年、第2回目の高校生交換学生制度の代表の1人として来町。25日間の滞在中、町内の2家庭でホームステイを経験したほか、結婚式や池田高校の球技大会に参加、剣道や琴などの日本文化にも触れたという。

 マッケイ氏は翌81年に山口県下関市の高校に1年間留学し、その際にも池田町を再訪問。金融業界で働いていた際に10年間東京で勤務するなど知日家としても知られる。昨年8月から駐日カナダ大使を務めている。

イアン・マッケイ駐日カナダ大使(カナダ政府ホームページより)

 安井町長は昨年9月、来町時の通訳として高校時代からマッケイ氏と知己の元町職員の男性から同氏の経歴に関して説明を受けた。その後、安井町長は在日カナダ大使館にメールで連絡をとり、大使側から来町に前向きな返事を受け取った。コロナ禍などで訪問の計画は何度か延期されたものの、今月、公務の合間を縫って来町することが決まった。

 今回は町役場(オンライン配信も実施)や池田高校で歓迎セレモニーを行い、マッケイ氏があいさつする。さらにカナダ産木材も多数扱う「十勝2×4協会」の案内で、町利別の新築住宅で取り入れている北米由来の2×4工法の現場を視察し、経済分野でも交流する。

 いけだワイン城正面の前庭で午後3時から記念植樹を行う際は、見学自由とする。夕方にワイン城で行う関係者のみのパーティーでは、カナダと国際姉妹都市交流を行う鹿追、足寄、豊頃、陸別4町の町長、議長らも出席する予定だ。

 安井町長は「大使側から日本に関心を持ったのは池田がきっかけと聞いている。ペンティクトンとの国際交流の事業発展につなげられればと期待している」と話している。

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