全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

ユリムンの不思議目を引く 「海の一升展」奄美各地で 迫力満点、トラの剥製も

トラの剥製も展示した「海の一升展」瀬戸内町会場=7日、鹿児島県瀬戸内町

 海岸の漂着物を集めた「奄美群島 一升(ひとます)展」が8日までに鹿児島県の奄美各島で始まった。瀬戸内町立図書館・郷土館は奄美市住用町の海岸に漂着したトラの剥製、「謎の木彫り人形」などを展示。「ユリムン(寄りもの)の不思議」が目を引いている。

 瀬戸内町の展示は10点余り。トラの剥製は2018年3月、奄美市住用町市集落の海岸で見つかった。体長(頭胴長)約1・5メートル。足の骨や胴体の一部が露出した状態。同市住用総合支所が保管していた。

 会場にはワニの剥製も展示している。1974年10月、瀬戸内町の皆津崎付近で高校生4人が生け捕りにした。体長85センチ、体重1・5キロ。種類は不明。ワニは当時、清水地区にあった海中センター奄美で飼育されていたが、80年12月、水温調節用のヒーターにかみついて感電死。その後、住用中学校の教諭が自費で剥製にした。

 「謎の木彫り人形」は73年11月、瀬戸内町加計呂麻島の秋徳集落に漂着した。「あまり見ない道具を手にし、髪型も日本っぽくないし…。もしかして遠い南太平洋から流されてきた?」(説明文)。80年に寄贈された「謎の舟」はカヌーの一種とみられる。浮き球やつぼ類、ヤシの実、漂着物に関する南海日日新聞記事も展示中。

 剥製のトラは図書館・郷土館職員も驚くほどの迫力。町健次郎学芸員は「郷土館で保管し、今まで一度も表に出したことがない珍しい漂着物も展示した。島民が目にするいい機会になると思う」と話した。11月末まで展示予定。

 海の一升展は伊仙町を拠点に活動する歩健学研究室の西村千尋代表の呼び掛けで始まった。徳之島では11月19日、第21回漂着物学会「徳之島にどんぶらこ」を開催予定。西村代表は「一升展をきっかけに、群島全域で学会に向けての機運を盛り上げていきたい」と話している。徳之島会場(伊仙町あごん浜自然館)ではウミガメの骨や円柱形の浮き球などを展示している。

 瀬戸内町、伊仙町以外の展示会場は次の通り。  ▽喜界島 喜界町役場▽沖永良部島 和泊町役場▽与論島 シマノマ

トラの剥製も展示した「海の一升展」瀬戸内町会場=7日、鹿児島県瀬戸内町

関連記事

長野日報社

守屋山に登山シーズン 開山祭で1年の安全祈願 長野県

 長野県諏訪市と伊那市にまたがる守屋山の開山祭が5日、諏訪市にある登山口「水呑場」で開かれた。地元の関係者や登山客ら約200人が集まって神事を行い、1年間の安全とにぎわいを祈願。諏訪市中洲小学...

「菖蒲湯」身清め香りで邪気払い 帯広・自由ケ丘温泉

 帯広市内の自由ケ丘温泉(自由が丘4、鳥谷繁樹代表)で5日、端午の節句に合わせて「菖蒲(しょうぶ)湯」が登場し、入浴客を楽しませた。  中国では厄払いや薬草としてショウブを湯に入れる風習があ...

長野日報社

観光客らに癒やし 諏訪湖畔「かりん並木」花見頃 長野県諏訪市

 長野県諏訪市の諏訪湖ヨットハーバー近くの「かりん並木」で、淡いピンク色のマルメロの花が見頃を迎えた。サイクリングロードや市道湖岸線を行き交う地域住民や観光客らの目を楽しませている。  市に...

北羽新報社

萌え立つ高山 「みどりの日」に登山、心地よい汗 藤里町

 白神山地世界遺産センター藤里館活動協議会の「みどりの日の集い 高山登山」は4日、藤里町内で開かれた。高山(388㍍)山頂を目指した参加者たちは木漏れ日の中、山野草を観察しながら登山道を登り、...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク