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宇部日報社

山口県立美術館で雪舟の特別展

同展の目玉である「倣夏珪山水図」(左)について解説する学芸員の荏開津さん(県立美術館で)

 県立美術館の特別展「雪舟発見!展」は31日、山口市亀山町の同館で始まった。84年ぶりに発見された室町時代の水墨画家、雪舟の「倣夏珪(ほうかけい)山水図」をはじめ、他の狩野派画家が雪舟に倣った作品など11点を展示。雪舟の力強い筆遣いが、人々を魅了している。12月10日まで。

 中国南宋期に活躍した名画家の夏珪に倣い、雪舟が550年ほど前に描いたとされる団扇(うちわ)形の倣古図(ほうこず)。昭和初期には九州の会社経営者が所有していたものの、その後行方が分からなくなっていた。詳しいいきさつは非公表だが、今年9月に再発見の発表があり、現在は所有者(個人)から同館が5年間の寄託を受けている。30日に開かれたオープニング式典では、村岡嗣政知事が「今回の発見は大変喜ばしく、ぜひ多くの方々に作品を見ていただきたい」と、主催者を代表してあいさつした。

 終了後は学芸員の荏開津(えがいつ)通彦さんによるギャラリートークがあり、雪舟は少なくとも12点の団扇形の倣古図を制作し、現在伝わっているのは「倣夏珪山水図」を含めて7点のみだという。同展では、重要文化財として県外の博物館や美術館に所蔵されたものも集め、シリーズ計5点を並べている。荏開津さんは「江戸時代の狩野派画家が雪舟に倣った作品とも見比べながら、真筆の力強さや技法の幅広さを感じて」と語った。

 料金は一般500円、70歳以上と学生400円、18歳以下無料。時間は午前9時から午後5時まで。月曜日は休みだが、11月6日、12月4日は開館。

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