全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

宇部日報社

「子どもの最善の利益」 行政や学校、民間団体が初の研修会 宇部

子どもの視点で意見を出し合う参加者(福祉会館で)

 支援を必要とする子どもと、その家族を支えるための連携強化を目指し、宇部市と学校、市民団体による研修会が28日、福祉会館で初めて開かれた。教育行政学が専門の末冨芳日本大教授を講師に招き、国会で6月に成立した「こども基本法」について理解を深め、「子どもの最善の利益」を第一に考えた支援体制の構築に向けて、それぞれの立場から何ができるかを考えた。

 研修会には、子どもの福祉に関わる市の担当者や小・中学校の管理職、こども食堂や居場所づくりに取り組む市民団体の代表ら31人が参加。篠﨑圭二市長と野口政吾教育長も顔をそろえた。

 末冨教授は、増加の一途をたどる児童虐待、コロナ禍を背景とした不登校や自殺の増加など、子どもを取り巻く環境が悪化している現状を挙げて「子どもの声を聞き、寄り添わなければいけないのではないかという危機感が、こども基本法の背景にある」と話した。また、基本法では、大人が子どもの最善の利益を優先して考え、子どもの意見を尊重することが決められていることなどを説明した。

 後半のグループワークでは、いじめや貧困を背負って生きる子どもを題材にした映像を視聴した後、当事者の子どもの「最善の利益」とは何かを考えた。参加者からは「親と学校をつなぐスクールソーシャルワーカーとの連携も大事」「学校、地域、行政のネットワークを構築して子どもの話をしっかり聞く体制づくりが必要」などの意見が出た。

 篠﨑市長は、複数ある子どもの支援制度を糸に例えて「(現状は)糸同士がつながっておらず、子どもをくるんであげられる布になっていない。行政と学校だけでは難しい部分をNPOの皆さんたちの力を借り、より穴がない布を作っていきたい」と協力を求めた。

 研修会は2日間で、29日は別メンバーが出席する。

関連記事

町制施行70周年で アイヌ民族ゆかりの物語をアニメに 白老

白老町の町制施行70周年記念事業の一環で、アイヌ民族ゆかりの物語3作品がアニメーションにされ、今秋、BSテレビの番組で全国放送される。事業を進めるのは「白老ふるさと昔話制作事業」実行委員会。実行委...

荘内日報社

初の内航定期コンテナ航路 酒田港 10日開設 週1便 国内3港と結ぶ 地域経済の活..

 酒田港(酒田市)と国内3港を結ぶ内航定期コンテナ航路が10日(金)に開設される。酒田港は現在、韓国、中国を結ぶ外航の定期コンテナ船が週2便運航しているが、内航の定期コンテナ航路は初めて。博多(福岡市...

「ひでちゃん」古希も挑戦 昼も営業開始 北の屋台経て20年 足寄

 足寄町内の飲食店「北の大地 ひでちゃん」(南2、阿部ひで子店主)が4月27日、これまでの夕方以降の営業に加え、ランチ営業も始めた。足寄産の馬肉を使った名物「大トロ馬肉のうまか丼」のほか、ラワンブ...

長野日報社

西洋野菜30種栽培へ 8日「畑開き」仲間募る

茅野市の農業に従事する女性らでつくる団体の会長を務める有浦順子さん(68)=同市豊平=が今年度、新たな生産者団体を立ち上げ、付加価値の高い野菜の栽培提案や買い取り販売を行う市地域おこし協力隊の古田...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク