山村暮らしの知識学ぶ 6人が「塾」で実習 長野県伊那市高遠町

盛太志さん(右)からチェーンソーの扱い方を学ぶ参加者=伊那市高遠町山室
林業や山間地の暮らしを都会の人たちに伝える「山暮らしkikori塾」が16日から2日間、長野県伊那市高遠町で開かれている。東京都、神奈川県、滋賀県の男女6人が、22年前に都内から伊那市へ移住し、林業と製材所を営む盛太志さん(47)から山村暮らしの基礎知識を学んでいる。
伊那市に事務局を置く高遠長谷ふるさと発掘協議会の主催。最近、林業に関心を示す移住希望者が多いことから、盛さんらの協力を得て初めて企画した。塾では今年から来年にかけて樹木伐採や製材、古民家の改修などを1泊2日の日程で計4回実施する。
この日は、盛さんの自宅近くの里山を散策した後、樹木伐採に使うチェーンソーの使い方を学んだ。安曇野市へ来年移住し、アウトドアショップを経営する川崎市の会社員齋藤孝平さん(30)は「山間地の暮らし に必要なチェーンソーの扱い方を学びたくて参加した。来年からは店を営みながら自然の保全活動にも携わりたい」と意気込んだ。
今回塾長を務める盛さんは東京都渋谷区出身。キャンプ好きが高じて2000年、東京出身の妻尚貴さん(47)との結婚を機に伊那市へIターンし、上伊那森林組合に10年間勤務した後、独立した。
盛さんは「林業や山の課題は多い。皆さんが関心を示してくれることは、課題解決の糸口になる」と期待。「山の暮らしは最初に体を動かして汗をかく。そこで感じた気持ちを次の行動に移すことから始まる…かな」と助言した。
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