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長野日報社

闘病しながら創作「誰かの支えに」 伊東未貴さん長野県下諏訪町で個展16日から

イラストレーター、消しゴムはんこ作家の伊東未貴さん

 現代社会のさまざまなストレスに負けず力強く生きてほしい-。イラストレーターの伊東未貴さん(28)=長野県諏訪市中洲=は、そう願いながら絵筆を握る。二十歳のときに精神障がいを発症し、闘病しながら創作を続けてきた。「創作は私の”支え”になっているもの。自分の支えを表現し、誰かの支えになれれば」と力強いメッセージを込める。16日からは3回目となる個展を下諏訪町の「しもすわ今昔館おいでや」で開く。

■二十歳のときに精神障がい発症

 伊東さんは短大を卒業して保育士になったが、1年ほどで精神障がいを発症。ストレスなどから体が思うように動かせなくなり仕事を続けられなくなった。

 闘病の中、親戚から消しゴムはんこの作り方を教えてもらい、少しずつ創作活動を始めた。2年後には作家としてインターネットなどではんこを販売。ペットの似顔絵を写実的に彫り上げたはんこに人気が集まった。

 細かい「彫る」作業は体調が悪いと難しいが、「描く」ことならできると、2年ほど前からは絵を描き始めた。最初はペン画だったが、アクリル絵の具に出合い、「もっと自由に」色彩豊かな表現が生まれてきた。

■動物愛護団体の支援活動を開始

 無類の動物好きで、今年2月からは動物愛護団体を支援する活動を開始。ペットの似顔絵はんこ作りを請け負い、売り上げの一部を動物愛護団体に寄付している。月に5、6件の注文が入る。

 自分が支援する犬や猫がどんな”顔”をしているのか見たいと、5月に松本市や小諸市の猫カフェや県の施設を訪れた。そこで出合った犬や猫は「処分」を免れ、人に愛されて穏やかな表情をしていた。一方、インターネット上で見た、過去に処分されたという「片足のない犬」の表情は「おびえた表情」。両方の”違い”を絵に表現し、静かに問題提起する。「人も動物も愛されることで変わる」と願いを込める。

■「習作」と「祈り」 布絵の大作展示

 今回の個展のタイトルは「習作と祈り~わたしたちはうみからうまれ またうみにもどっていく」。会場には2枚の布絵の大作「習作」と「祈り」を展示した。習作では「お腹の中にいる人」を、祈りでは「風を表現した鳥」を描いた。「私たちははかない命だけど、これからの未来を力強く生きてほしい」と祈りを込めた。

 8月6日(午後1時~)と7日(午後3時~)にワークショップ「ステンシルでてぬぐいをつくろう」を開く。定員各6人。参加費800円。

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