伊那市内の文化財を紹介する「おたからカード」
長野県伊那市教育委員会は、市内の文化施設を巡ってもらおうと、所蔵する文化財をデザインした「おたからカード」を作成した。歴史的資料や絵画、土偶など10種類を300枚ずつ用意。博物館や美術館などを中心に10カ所で無料配布している。県内外のカードコレクターの人気を集めそうだ。
カードの表には所蔵品の写真、裏には制作された時代や特徴、施設情報などを掲載。入手に向けては、実物の文化財がある施設などを巡る必要があり、市内一帯を訪れてもらうとともに、今後の利用につなげる狙いもある。5枚そろえると収納できるカードホルダー、10枚すべて集めると限定カードがもらえる。
高遠町図書館のカード「浅間山噴火絵図」は、大噴火をモチーフにした飛び出す絵本のような立体作品で、カード配布に合わせて特別公開する。高遠町歴史博物館の「貴船神社 山車」については、旧高遠藩主の保科正之が寄進した後、幕末期に造られた3代目で珍しい船形が特徴。市考古資料館は、仲仙寺に奉納された画家橋爪玉斎の大絵馬「千匹馬図」を紹介している。
市創造館の捧剛太館長(63)は、コロナ禍で来館者数が減っているとし、「カードが春の大型連休の呼び水になれば。観光客から地域住民まで、現代につながる歴史や文化があると知ってほしい」と呼び掛けている。
5月18日の「国際博物館の日」に合わせて企画。この日は参加する信州高遠美術館、高遠町歴史博物館、市民俗資料館(なつかし館)を無料開放する。カードの問い合わせは市創造館(電話0265・72・6220)へ。
関連記事
豊橋でモンハンスタンプラリー開始 ラッピング市電も
JR東海が沿線で展開する「推し旅」の現地企画で、ゲーム会社のカプコンと豊橋市が特別協力する「豊橋へ一狩いこうぜ!」が24日、豊橋駅周辺の中心市街地で始まった。人気ゲーム「モンスターハンター(モンハ...
「豊橋へ一狩りいこうぜ!」 モンハンのデジタルスタンプラリーイベント
JR東海は、豊橋駅周辺市街地などを舞台に、ゲーム会社「カプコン」の人気ゲーム「モンスターハンター(モンハン)」と連携したデジタルスタンプラリーイベント「豊橋へ一狩りいこうぜ!」を24日にスタートす...
原村でじっくりボードゲームを 1日1組限定のリゾート
ボードゲームに没頭するリゾート施設「GAW(ガウ)」が、5月1日に原村原山にオープンする。都内の音楽制作会社が手掛ける新事業。アナログゲームマスターのあだちちひろさんが依頼者の思いに沿った最...
山岳観光シーズン到来 中央アルプス千畳敷で開山式
中央アルプスに山岳観光のシーズン到来を告げる開山式(駒ケ根観光協会主催)が19日、中ア千畳敷(標高2612メートル)の駒ケ岳神社前であった。青空の下で神事を行い、関係者ら約70人が参加。登山シ...