卒業証書を受け取る卒業生（釧路湖陵高校）

釧路管内の高校１４校で１日、卒業式が行われた。新型コロナウイスル感染防止対策として、出席者の制限や式の時間短縮などの措置がとられる中、管内全体で１６２３人が門出の日を迎えた。

　このうち釧路湖陵高校（遠藤孝一校長）では、全日制２１７人、定時制１９人が卒業。全日制の卒業式では昨年に引き続き在校生や来賓の出席を取りやめ、初めて校長式辞、来賓祝辞、在校生代表の送辞を書面披露とし、卒業生に配布した。また、保護者の出席は１家庭１人までに制限。別会場にオンライン配信で式の様子を上映した。

　式では、クラスごとに卒業生が呼ばれると１人ずつ立ち上がり、クラス代表６人に遠藤校長が卒業証書を手渡した。遠藤校長は「これからの社会がどうなるかは誰にも分からないが、身に付けた考え方と経験をよりどころに精いっぱいチャレンジしてほしい」と式辞。在校生代表の小野咲来さん（２年）は「学校生活のあらゆる場面で私たちの模範となった先輩たちの姿は常に憧れのまとだった。先輩たちが残してくれた良き伝統を私たちが引き継いでいく」と送辞を寄せた。

　卒業生代表の長谷知哉さんは答辞で、保護者や教員らに感謝の気持ちを伝え「私たちが湖陵高校で過ごしたかけがえのない３年間の思い出は大変貴重な財産となるだろう。その思い出を胸に不確かな未来に向かって前向きに進んでいく」と誓った。