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ヤギと木材、物々交換  与論と国頭村が交易再現  沖縄復帰50年記念事業

ヤギと木材を交換し、交流の歴史に思いをはせた復帰50周年記念事業与論町推進委員会の田畑委員長と国頭村の知花村長(左から4、5人目)ら=28日、沖縄県国頭村の宜名真漁港

 沖縄の日本復帰50周年に合わせ、鹿児島県与論町(与論島)と沖縄本島北部の国頭村は2月28日、両地域間でかつて盛んに行われていたとされる物々交換の歴史を再現する記念イベントを開いた。与論町側の家畜のヤギと、国頭村側のリュウキュウマツの木材を交換。両地域の絆を再確認し、交易の歴史に思いをはせた。

 沖縄復帰50周年記念事業与論町推進委員会(田畑克夫委員長)と、祖国復帰50周年記念事業国頭村実行委員会(委員長・知花靖村長)が共催する記念事業の一環。

 県境の与論町と国頭村は古くから交流があったが、奄美群島が戦後に米軍政下から日本に復帰した1953年以降、沖縄が復帰する72年まで19年間渡航が禁止された。

 両町村の住民らは63年、沖縄の復帰機運を高めようと、当時の「国境」となる北緯27度付近の海上で集会を開始。同年から計7回、サンフランシスコ講和条約の発効日の4月28日に実施した。集会日には、与論島と国頭村の辺戸(へど)岬でかがり火をたいていた。

 両町村は今年4月18日、郷土の歴史を振り返り、恒久平和の願いを次世代に継承するため、海上集会を再現する記念事業を企画。関連行事として記念式典やかがり火集会、記念行進、両町村の児童生徒らの相互派遣交流なども計画している。

 物々交換の再現は、記念事業のプレイベントとして実施。田畑委員長(63)らが、与論町の茶花漁港からヤギ2匹を漁船で、国頭村の宜名真(ぎなま)漁港まで運び、同港で交換セレモニーを開いた。

 田畑委員長は「歴史ある国頭村との交流がますます盛んになる機会にしたい」とあいさつ。知花村長(62)は「復帰50周年の節目に、若い人たちが復帰運動など地域の歴史を再認識し、恒久平和を次の世代につないでいくきっかけになれば」と語った。

 国頭村側の木材は、村森林組合がかがり火集会用に約6トンを準備。その一部を今回の物々交換に使用した。残りは航路で後日運ぶ予定。

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