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北羽新報社

農家の手作り枕 産直で人気 八峰町峰浜地域

枕作りに励んでいる柴田さん

 八峰町峰浜地域の一部農家で、ソバ殻とラベンダーを有効活用した枕作りが行われている。〝冬の手仕事〟としてまとめて作り置きし、100枚以上を仕上げるベテランの女性もいる。完成品は地元の産地直売所で販売。手作りならではの温(ぬく)もりと心地よい香りにあふれ、町内外の消費者から人気を集めている。
 同町峰浜沼田の産直・おらほの館では2人と1団体がソバ殻とラベンダーを使った枕を販売中。ソバもラベンダーも峰浜地域ならではで、地域らしさと温もりを感じさせる。
 このうち同町峰浜石川の柴田和さん(85)はソバ農家で、若い頃から手芸や洋裁が好きだったこともあり、ソバの殻を有効活用しようと、枕作りと同店での販売を長年続けている。
 枕の生地の部分は冬期間に仕上げる。昨年12月から布を切って準備し、今年1月からミシンで縫ったりアイロンをかけたりと作業。「フリルの部分は生地を折りながら縫うので大変」と言うが、ベテランの技で縫い進め、ソバ殻を入れる部分は「返し針」でしっかり手縫い。一冬で約150枚をまとめて作るが、足りなくなって再度作る時もあったという。
 仕上げた生地に、ソバ殻や乾燥させて細かくしたラベンダーを入れると枕として完成する。ソバ殻だけではなくラベンダーも自家生産。中身を詰める作業は売れ行きに合わせて年中行う。
 柄は無地や花柄、ハロウィーン風などさまざまだが、「黒っぽくて、渋い感じの柄がよく売れる」と言う。また、結び方で枕の高さを調整できるよう紐(ひも)を付けたものもある。価格は大きさによって異なり、税込みで1千円、1300円、1600円がある。
 古くなったミシンを今冬に新調するなど、今後も枕作りに意欲を持つ柴田さん。「作っていると楽しいし、売れるとうれしい。認知症予防も兼ねている。年を重ねてあまり早くは作れないが、目も手も問題なし。元気なうちは続けていきたい」と笑顔で話した。

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