観光PR手提げ袋デザイン(酒田西高生)酒田の象徴デフォルメ 夢の倶楽で販売も 地元企業と共同製作
酒田市の酒田西高校(小松幸樹校長、生徒428人)の3年生6人がデザインを担当し、同市の印刷業「コマツ・コーポレーション」と共同で製作した「酒田の観光PR手提げ袋」が完成し25日、関係者にお披露目された。生徒たちは「あらためて酒田の良さを知ることができた」などと喜びを語った。

デザインされた観光PR手提げ袋
同社が若者の感性を生かし、酒田の魅力を発信する手提げ袋を作ろうと同校に共同製作を持ち掛け、同校が快諾したもの。同社によると高校とのコラボは初めてという。同校のいずれも芸術コースを選択し、「美術Ⅲ」を履修している齋藤千賀さん(17)、齋藤理子さん(18)、齋藤野乃華さん(18)、佐藤夏音さん(18)、阿蘇奈央さん(18)、土田来騎さん(18)の3年生6人がデザインを担当した。
6人は美術科の新田佳奈子教諭の指導を受けながら昨年6月ごろからデザイン制作に着手。週約3時間の「美術Ⅲ」を制作時間に充て、6人で「酒田の良さ」「イメージするもの」など議論を深め、それぞれがアオリイカや獅子頭など基礎的な色のイメージやデザイン案を制作。それらを基に、最終的に「酒田舞娘」「酒田のラーメン」「庄内砂丘メロン」「スルメイカ」「平田赤ねぎ」「庄内米」「飛島(トビシマカンゾウ)」「六角灯台」「風車」「山居倉庫」の10のデザインを完成させ、同8月ごろに同社デザイナーが最終的なデザイン制作を行った。
完成した観光PR手提げ袋は高さ35センチ、幅23センチ、奥行き(マチ)11センチの大きさで、悪天候にも対応できるようマットコート紙をフィルム加工したもの。デフォルメされた六角灯台や酒田舞娘、砂丘メロンなどが黄色、赤、緑といった特徴的な単色で表現されている。
完成品を見た6人は「酒田のいいものをいっぱい詰め込みたいと思ってデザインした。落ち着いた感じがあってとてもいい」「デザインを通してあらためて酒田の良さを知ることができた。実際にあるものをデフォルメするのが難しかった」などとデザインの喜びなどを語った。
同社では1500枚を製作。3月1日に納品予定で、同市の観光PR用に使われるほか、3月上旬から山居倉庫・酒田夢の倶楽で販売される。1枚308円(税込み)。デザインを担当した6人には卒業式に製品がプレゼントされるという。

デザインを手掛けた酒田西高芸術コースの生徒たち
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