県が作成した動画

　若年層への大麻汚染が深刻化する中、県は大麻の危険性を伝える新たな動画の配信を始めた。健康被害を訴える動画で、危険意識を持ってもらうのが狙い。 　　 　昔話「浦島太郎」をパロディー化した約２０秒のアニメーション動画で、タイトルは「トンだ浦島」。玉手箱の中から出てきた大麻の煙を吸い込んだ太郎が、幻覚や幻聴、知能低下などに陥り、崖から飛び降りる内容で、最後に「大麻は有害です」と警告文が示される。 　　 　県警組織犯罪対策課によると、昨年県内で大麻取締法違反の疑いで逮捕された人は２４人で、前年に比べて９人増加。うち２０歳代以下が１９人を占めた。罪種別だと単純所持が１３人、同栽培が６人、同譲渡が１人、営利目的栽培が３人、同所持が１人。同課はネットで気軽に手に入ることから、若年層に浸透していると分析している。 　　 　県は昨年７月、同様の動画を２本作成し、ツイッターで配信。大麻を指す「手押し」などの隠語を入力すると、２本の動画が自動で流れる仕組みで、県によると、今月７日時点で約１１３万回再生された。 　　 　自動配信は２月末で終了するが、計３本の動画は県薬事課のツイッターとユーチューブ、県ホームページで公開される。