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北羽新報社

劇団わらび座が手ほどき 二ツ井小児童が伝統の奴舞に挑戦

劇団わらび座が制作したプログラムで切石ささらを体験する児童たち

 県が進める「あきたの文化魅力再発見事業」を受け劇団わらび座(仙北市)が作成する体験プログラムに、能代市二ツ井町に伝わる県指定無形文化財の「切石ささら踊」が選定された。体験プログラムを通じて県内外の若い世代の観光客などに本県の多彩な文化資源を紹介するとともに、伝統芸能の維持・継承を図ろうというもので、そのモニター体験教室が18日、同市二ツ井小で開かれた。児童らは劇団の役者たちから手ほどきを受けて実際に踊り、伝統芸能を身近に感じていた。

 同事業は、文化資源による誘客促進への期待が高まる中、県内外の若い世代の観光客を対象とした県内伝統行事の体験型プログラムの作成や活用を通じて、本県の多彩な文化資源の維持・継承を図るとともに、交流人口の創出・拡大につなげるのが狙い。また、新型コロナウイルスの影響で各伝統行事が中止になったことで、関心が低下してしまわないよう努めることも目的。
 プログラムの作成は劇団わらび座に委託。県内には数多くの無形民俗文化財があるが、プログラムを構成する伝統芸能には切石ささら踊と白岩ささら(仙北市)が選定され、昨年から劇団の役者が切石郷土芸能振興会(工藤晃会長)の指導を受けている。
 体験型プログラム「秋田の師匠に出会う旅」は、▽知る▽見る▽やってみるをテーマに二ツ井小で初めて開かれ、同校の4年生40人が参加。はじめに役者たちが切石ささらの由来や歴史的背景を、演劇にして分かりやすく紹介した後、同振興会の会員と劇団員たちが獅子舞や奴(やっこ)舞を披露したほか、「本物」を手本に児童たちも奴舞に挑戦した。児童たちは扇子を手に腕や足の運びを練習するとみるみる上達し、ふるさとに伝わる郷土芸能を自ら体験することでその魅力を実感していた。
 体験プログラムはこの日のモニター体験を基に改良を加え、来年度以降は県外からの修学旅行生や県内の小中高校生にその歴史や魅力など秋田の伝統芸能を紹介し体験してもらうことで交流人口の創出と拡大を図り、また、担い手を育て、秋田の多彩な文化資源を守っていく。
 同振興会の工藤会長は「切石ささらを次代につなげていこうと努力しているが打開策がない中、伝統芸能を紹介するプログラムに取り上げられたことは刺激になる。切石ささらだけでなく、また郷土芸能のみならず、子どもたちが仲間たちと一緒に何かに取り組む楽しさを感じてもらうきっかけになればうれしい」と話し、県内外の若い世代に向けて発信することで、地域の伝統文化・行事にもつながることに期待を寄せていた。

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