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与論島で国内初確認の魚類 「アマツミウバウオ」

与論島で採集された「アマツミウバウオ」(鹿児島大学総合研究博物館提供)

 鹿児島大学総合研究博物館の研究チームは2日、与論島などで国内でこれまで確認されていなかったウバウオ科の魚類「レパディサイアサス・マイナー」が見つかったと発表した。体の側面にある白い小さな斑点が星のように見えることから、日本神話に登場する星の神「天津甕星」(あまつみかぼし)にちなみ、「アマツミウバウオ」と和名を付けた。

 鹿児島大学大学院連合農学研究科の藤原恭司さんを中心とする同大総合研究博物館と、テキサスA&M大学、ワシントン大学の研究チームが、1月22日発行の日本魚類学会の英文誌「イクチオロジカル・リサーチ」に論文を発表した。

 アマツミウバウオは体長2センチほど。腹部に発達した吸盤構造を持つウバウオ科の小型の魚類。体は赤褐色で5本の白い線があり、体の後方に白い斑点がちりばめられている。

 同大総合研究博物館の調査メンバーが与論島の前浜海岸の水深2~5メートル付近で2014年1月、同島茶花沖の水深9メートル付近で15年3月にそれぞれ1匹を採集したほか、沖縄・石垣島でも1匹を確認した。

 レパディサイアサス・マイナーは1955年にインドネシアで採集され、新種と確認されたが、ほとんど存在が知られていなかった。今回の研究で国内での分布が初めて明らかになったほか、種より上の属レベルでも独立した「単型属」であることが分かり、新たな属の和名を「アマツミウバウオ属」と付けた。

 同大総合研究博物館の本村浩之教授は「このような未知の魚がいまだに発見されるのは、奄美群島の海が豊かである一方、研究が進んでいないことを示している。今後も調査を続けて奄美の海洋生物の多様性を解き明かしたい」と述べた。

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