選抜決定後初の紅白戦 大島高野球部 ベンチ入りへアピール

センバツ出場決定後、初となる効紅白戦を行った大島高野球部=30日、奄美市名瀬
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3月18日に開幕する第94回選抜高校野球大会への出場を決めた県立大島高校野球部は30日、出場決定後初となる紅白戦を奄美市の名瀬運動公園市民球場で実施した。保護者や報道陣らが見守る中、部員らは約1カ月ぶりとなる試合で実戦感覚を取り戻すとともに、選抜でのベンチ入りに向け自身の持ち味をアピール。大舞台・甲子園での勝利へ、モチベーションも高め合った。
野球部は昨年12月から、選抜大会のベンチ入りメンバー選出を兼ねた紅白戦を週末ごとに行ってきた。今月5日から17日にかけ、島内での新型コロナウイルス感染拡大を受けて練習を自粛していたこともあり、この日の紅白戦は2日に行ったOB戦以来の実戦となった。
紅白戦は主力組と控え組に分かれて九回制で行われた。時折、小雨が降るあいにくのコンディションとなったが、投手陣はエースの大野稼頭央選手(2年)を筆頭に、登板した4投手が好投。野手陣は序盤こそ守備のミスが目立ったがその後は修正し、六回以降は互いに無失点と引き締まった試合を展開した。
塗木哲哉監督は「練習がなかなかできず、守備もバッティングもまだまだ十分ではない。細かいところはメンバーを絞ってから」と語った。
昨秋は主に三塁手で先発出場した前山龍之助選手(2年)は「試合感覚が鈍るところもあって、ピッチャーが投げるボールが全然打てなかった。今後は真正面からくるボールを打つ練習をもっと増やしていきたい。とにかく今は自分のできることをやって、甲子園でいい結果が出せるように頑張る」と気合いを入れた。
観客席で試合を見守っていた大島高野球部保護者会の西田哲会長(50)は「大会までの約2カ月間、一日一日を大切にして、甲子園で最高のパフォーマンスが出せるように調整してほしい」と話した。
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