雪の中柱立ち上げ 小正月の「でえもんじ」 長野県伊那市
![](http://kyodoshi.com/cawm-content/uploads/2022/01/202201142254460_m.jpg)
力を合わせ、柱を立てる上戸の住民たち
長野県伊那市西箕輪の上戸で14日、小正月の伝統行事「でえもんじ」があった。色鮮やかな飾りなどを付けた、高さ約15メートルの柱を集落中心部にある道祖神の脇に立てた。雪の舞う中での作業だったが、約40人が協力して進め、厄除けや地域の安全を願った。
午前5時ごろ、太鼓の音を合図に、住民たちが集合。もみ殻を詰めた色紙袋「巾着」、竹串に細く切った色紙を巻いた「花」、御神酒の入ったたるなどを、横にしておいた柱に取り付けた。 ] 準備が整うと、住民たちは柱の周囲に集まり「せーの」と息を合わせて、一気に立ち上げた。空に向かって真っすぐそびえる様子を、参加者は感慨深げに眺めていた。
柱は20日の午前5時半に下ろす。巾着や花は持ち帰り、魔除けなどにするという。
新型コロナウイルス対策のため、祭りの規模は縮小した。住民でつくる実行部の鈴木義則実行部長は「1年の皆さまの健康を願っている。末永く、伝統を引き継いでいってほしい」と話していた。
上戸のでえもんじ祭りの起源は定かではないが、上伊那には松本方面から伝播したとされる。市内で現在も続く地域は上戸のみという。
関連記事
南部梅林が開園 見頃は2月中旬から
「一目百万、香り十里」とうたう、和歌山県みなべ町晩稲の南部梅林が25日に開園した。梅林公園の観賞用品種は数輪咲いているが、梅林全体はまだつぼみの状態。開花は例年よりやや遅めで、運営する「梅の里...
雪景色の露天風呂「心地よい」 鹿追・然別湖「コタン」開幕
銀世界が広がる氷結した湖上にイグルーが立ち並ぶ「しかりべつ湖コタン」(実行委主催)が25日、鹿追町の然別湖で開幕した。国内外の観光客が訪れ、雪や氷を生かしたアトラクションに笑顔を見せた。 ...
庄内浜「ボラ」のブランド化を 希少価値の「からすみ」に 「日本酒のつまみに..
鶴岡市立加茂水族館・魚匠ダイニング沖海月は庄内浜で取れる「ボラ」のブランド化を目指している。卵巣で「からすみ」を仕上げ鶴岡市のふるさと納税返礼品のラインナップに加えた。「日本酒のつまみに最高」と...
つくる喜び味わう 伝統の黒糖作り 和泊町・大城小
鹿児島県和泊町の大城小学校(根釜恵理子校長、児童30人)で23日、伝統の黒糖作り体験学習があった。5、6年生9人を中心に全校児童が参加し、先人の苦労や自分たちで作る喜びを味わった。 同校...