厳かに種子取祭 登野城字会、稲の豊作祈願

稲の豊作を祈願する神司と登野城字会の役員ら=10日午後、小波本御嶽
登野城字会(新城浩健会長)の種子取祭が10日午後、小波本御嶽と米為御嶽で厳かに執り行われ、字会役員や稲作農家25人がことし1年の五穀豊穣と字民の無病息災を祈願した。
種子取祭は旧暦11・12月の稲の種まき時期に行う祭祀儀礼。午後2時前にムトゥオン(本御嶽)と呼ばれる小波本御嶽、米為御嶽でニンガイが行われた。
神司の石垣直子さんが「インヌキーヌナーシ、マヤヌキーヌナーシ、マラショーリ(犬の毛、猫の毛のように育て)」と願い口を唱え稲の豊作を祈願。その後、参加者らが神酒を口にし、稲が種子アヨーやユングトゥ、弥勒節、やらよう節などを奉納した。
新城会長は「雨も心配されたが、無事に終えることができて安心している。われわれの願いが神様にもしっかり伝わったとウクズにも出ていた。良い苗ができ、夏には豊作になることを期待している」とあいさつした。
登野城の伝承では兄タルファイと妹マルファイが安南(現在のベトナム)から初めて稲種子を持ち帰り、島民に稲作を指導、のちに村人が兄妹を崇拝したとされる。小波本御嶽は2人の住居跡、米為御嶽は妹マルファイの墓といわれている。
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