帯広市の窓口で検査キットを受け取る新成人（左）

　帯広市は７日、「帯広市成人の集い」（９日、市民文化ホール）に参加予定の新成人に、新型コロナウイルスの抗原検査簡易キットの配布を始めた。感染者急増を受けた対策で、午前中から新成人が市役所窓口へ受け取りに訪れた。

　配布は７、８の両日、市教委生涯学習文化課（市役所８階）で午前９時から午後６時まで。計４００セットを用意している。参加者本人か家族が受け取れる。検査キットは鼻の粘膜を採取する方法で３０分程度で結果が分かる。

　同市の成人式は昨年、感染流行のため中止されたが、今年は出身中学校別に午後１時と同４時からの２組に分けるなど、感染症対策を徹底して実施する。当日は飲食を伴う同窓会の自粛など、式後の感染対策にも協力を呼び掛ける予定。

　７日午前中に検査キットを受け取った同市の男性会社員（１９）は、「営業職なので人と会う機会が多くて感染が心配だった。しっかり検査して安心して式に参加したい」と話していた。