祖納岳の展望台で林野庁職員から説明を聞く西表小児童ら

　【西表】西表小中学校（仲地みゆき校長）の小学生はこのほど、祖納岳で「秋みっけ」を行った。自然に触れて学ぶのが目的。ひんやりと涼しく、山歩きにはちょうど良い天気だった。 　講師は林野庁祖納森林事務所の小崎森林官のほか職員3人。学習に先立ち、山道の草払いなども行った。

　児童らは山の中で葉っぱやドングリを拾って観察。展望台で林野庁職員から植物の名前の由来などの説明を聞いた。職員が「食べられる植物もある」と話すと、職員も食べたことが無いような植物を食べたと話す児童がいて驚かれていた。

　質問コーナーでは、見つけたカタツムリやドングリの種類について質問した。田里友雅君（小4）が「花にもおしべとめしべがあるように木にもあるのか」と質問。職員は感心し、「雄花、雌花で分かれている木もあるし、中間で両方ついているものもある。例えば、パパイアは中間タイプ」と解説すると、大きくうなずいていた。

　山道を歩いた児童はおなかがすき、早めのお弁当タイム。祖納集落を遠く眺めながらおいしいお弁当を食べ、さながら遠足のような楽しい学習機会となった。（曽根田容子西部通信員）