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日勝美術館で父娘共演 長女神田絵里子さん風景画展 鹿追

26日から
 神田日勝記念美術館(鹿追町東町3)の展示室2階で26日から、町在住の神田絵里子さん(53)の風景画展が開かれる。絵里子さんは鹿追ゆかりの画家神田日勝(1937~70年)の長女。館内の展示室1階では同展と同時にコレクション展2「絵画に描かれた十勝」(同館主催)として日勝の風景画が並び、初の親子同時作品展となる。

26日から始まる個展のポスターを手にする神田絵里子さん。後ろの展示されている絵は父神田日勝の風景画

 絵里子さんは1968年鹿追町生まれ。帯広北高美術部で油彩画を始めた。現在は鹿追町職員(会計年度任用職員)。2015年に中札内村北の大地ビエンナーレ佳作賞、20年には十勝文化団体協議会文化新賞をそれぞれ受賞している。神田日勝記念美術館での作品展は初めて。

 「父は私が2歳の時に亡くなったのでほとんど記憶になく、同時に作品展を開くことに何か特別な感情はあまりない」と絵里子さん。それでも、油絵を始めるきっかけについては「亡くなった後も父の絵の具やパレットなどの画材が身近にあり、描いてみたいとは思っていた」という。

 絵里子さんが描くのは多くが道内、十勝に題材を得た風景画。中でも然別湖や小川など水辺が多い。「小学校低学年の頃だと思うが、残された父のスケッチブックの中に駒止湖(然別湖の南側にある湖沼)と思われるデッサンがあり、印象に残っている。題材に水辺が多いのは、その影響かもしれない」と語る。

神田日勝

 今回の風景画展では約20点の展示を予定し、絵里子さんは「十勝の風景の良さを感じてもらえれば」と話す。同展のチラシに「深呼吸、忘れていませんか?」と書かれているように、作品は十勝の風景を写実的に捉え、その場所の空気感が漂うよう。同館の学芸員川岸真由子さんは「絵里子さんの絵からは透明感や清らかさ、心地よい風を感じる」と言う。

 同時開催のコレクション展では、同館所蔵の日勝作品の中から「自然」「営為(えいい)」「余暇」をテーマに、単なる自然風景ではなく、そこに生きる人たちの姿や暮らしも感じさせる作品が展示される。

 風景画展、コレクション展はともに来年4月10日まで。午前10時~午後5時(最終入場は午後4時半)。大人530円、高校生320円、小・中学生210円。休館日は月曜(祝日の場合は開館)。ほかに期間中は年末年始、来年1月11日、2月24日、3月22日が休館。問い合わせは同館(0156・66・1555)へ。

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