生涯学習の拠点に 奄美市 市民交流センター完成
高倉をモチーフとした外観の市民交流センター
鹿児島県奄美市が名瀬柳町の水道課施設跡地に整備を進めてきた市民交流センターの落成式が2日、同施設であった。354席の多目的ホール「マチナカホール」をメインに、多目的室などを配置。出席者からは生涯学習や市民の交流拠点として期待する声が上がった。5日午前9時から供用開始する。
同施設は本庁舎建設に伴い解体された旧名瀬公民館の代替施設。建設事業費27億1800万円を投じ、2020年3月下旬に着工、今年9月末に完成した。
鉄筋コンクリート造3階建てで、延べ床面積は3062・95平方メートル。施設コンセプトは「多世代の人々が学び・教え・伝え・広げる生涯学習の拠点~物事(むん)ぬ知り果てや無(ね)ん」。
マチナカホールは1階250席、2階104席。緞帳は奄美を描いた画家、田中一村の作品「奄美の海に蘇鐵(そてつ)とアダン」を原案に製作した。
名瀬地区で多目的ホールを有する施設は奄美文化センター(約1400席)を合わせ計2カ所となる。 ほかに図書・学習コーナー、ギャラリースペース、大中小の多目的室などが配置された。
テープカットで落成を祝う出席者=2日、奄美市名瀬柳町
落成式は約70人が出席した。朝山毅市長は「世界遺産登録の年にも当たり、まさに環境文化型にふさわしい施設が誕生した。市民間の交流はもとより、来島者との幅広い交流拠点となることを祈念する」とあいさつした。
舞台スクリーンでは、今年完成した市民歌がお披露目された後、施設正面横に建立した歌碑除幕式の模様もライブ中継された。
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