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「世界の宝」継承へ連携 自然遺産登録、初の全体会  奄美・沖縄12市町村

奄美・沖縄12市町村長が出席した世界自然遺産地域連絡会議=30日

 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」世界自然遺産地域連絡会議が30日、オンラインで開かれた。奄美・沖縄の世界自然遺産4地域の12市町村長ら関係者約60人が出席。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が7月の登録決定の際に示した4項目の課題や各地の取り組みについて意見交換を行い、「世界の宝」の継承へ連携を強化していくことを確認した。

 地域連絡会議は行政や地元団体など関係機関の調整や合意形成を図る目的で設置され、4地域にそれぞれ部会を設けて遺産の適正な管理の在り方を検討している。7月26日の遺産登録後、奄美・沖縄の関係者が顔をそろえるのは初めて。

 世界遺産委員会が課題に示した▽特に西表島における観光客の制限▽アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナなど絶滅危惧種の交通事故対策▽包括的な河川再生戦略の策定▽緩衝地帯での森林伐採の制限―について、特別チームを設置して対策を検討する方針を決めた。2022年12月1日までにユネスコへ報告書を提出する。

 環境保全や観光管理に関する課題や取り組みについて出席者らが意見交換した。

 奄美市の朝山毅市長は「2003年の候補地選定から長きにわたって(関係機関が)一丸となって取り組んだ結果。4地域の生物多様性が世界の宝と評価された」と登録実現を喜び、「4地域がさらなる連携を図りながら自然遺産を守っていくことに努力したい」と誓った。

 大和村の伊集院幼村長は「観光管理とロードキル(交通事故死)対策を重点的に進める」と強調し、村で進めるクロウサギの研究飼育施設整備計画などについて紹介した。徳之島町の高岡秀規町長は「徳之島は遺産地域と人が住んでいる地域が非常に近いことからロードキルが大きな課題。住民一体となって解決方法を話し合う場をつくらないといけない」と述べた。

 30日付で会議の名称を「世界自然遺産候補地地域連絡会議」から改定した。

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