全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

アカテガニ 交通事故死から守れ 奄美市笠利町で保護活動

満潮を迎え、一斉に海に向かうアカテガニ。円内は拡大写真=21日、鹿児島県奄美市笠利町

 千葉県を拠点に全国で活動する災害時ペット捜索・救助チーム「うーにゃん」のメンバーは21日、アカテガニの交通事故死(ロードキル)を減らそうと、鹿児島県奄美市笠利町外金久の県道602号と同町喜瀬の国道58号で保護活動を行った

 アカテガニ(ベンケイガニ科)は日本の東北地方から沖縄、朝鮮半島、中国北部、台湾に分布する極東地域の固有種。甲羅の幅は4センチほどで、普段は森などの陸地に生息する。夏の大潮時期になると幼生を放つため海に向かう習性があり、毎年、陸と海を隔てる海岸道路では放仔場所まで到達できず、子を抱えたまま死に至るケースが多発しているという。

 2017年、絵本作家で同チーム代表のうさ(本名・田中麻紀)さんが熊本地震で救助したネコを奄美在住の里親に譲渡するために来島した際、ひかれた無数の死骸を目の当たりにし、活動をスタート。今年で5回目の実施となる。

カニにストレスを与えないよう誘導する「うーにゃん」のメンバー=21日、鹿児島県奄美市笠利町

 同日は満潮を迎える午後6時半ごろから活動を開始。反射タスキを身に付け、ほうきとトレー、懐中電灯を手に、車が通るたびに卵を抱えている個体は海へ、抱えていない個体は山へと誘導した。活動中、暗がりにバキバキと車にひかれる音が響くと、メンバーの口からは「苦しい音ですね…」との言葉がもれていた。

 うささんは「絵本の創作テーマでもあるのですが、人間も動物も同じ、大切な尊い一つの命。車のスピードを少し落とすという気持ちだけで、また専用のトンネルや看板を設けるなどの工夫をするだけで、救える命はたくさんある。奄美は世界遺産に登録されたこともあり、人と動物が共生できるより良い環境が整うことを願って、今後も活動を続けたい」と話した。

関連記事

芽室に新たな観光コンテンツを 食や農業のモニターツアー実施

 芽室町の新たな観光コンテンツの構築を目指したモニターツアーが24日、芽室町坂の上の「とかち芽室の百笑farm(ファーム)」で開かれた。町内で農業、飲食、観光業に携わる有志らを中心に企画。知り合い...

荘内日報社

酒田港 基地港湾に指定

 遊佐町沖、酒田市沖で進む洋上風力発電の事業化に向けて国土交通省は26日、酒田市の酒田港を港湾法に基づく「海洋再生可能エネルギー発電等拠点港湾(基地港湾)」に指定し、酒田港港湾管理者の吉村美栄子県知...

宇部日報社

地元の歴史や名所歌う「今昔かるた」 埴生小・中の図書館ボランティアが制作..

 「埴生祇園 1100年の古(いにしえ)より」。山陽小野田市埴生地区の歴史や文化、名所を歌った「埴生今昔かるた」が、埴生小・中(東原秀一校長、265人)の玄関奥の大階段に飾られ、児童や生徒たち...

「元気で大きくなって」 ウミガメ放流、児童ら見守る 奄美海洋展示館

 鹿児島県奄美市名瀬の奄美海洋展示館は25日、飼育していた6歳のアオウミガメを放流した。2017年夏に大浜海浜公園でふ化後、陸で衰弱していたところを保護された個体。遠足で同館を訪れていた奄美小学...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク