全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

宇部日報社

宇部高専の学生らが小野和紙のために叩解機製作 宇部

ビーターを製作した来嶋君、小松尾君、安重君(左から、旧小野中で)

 宇部高専(山川昌男校長)の学生が製作した小野和紙の原料・コウゾの繊維をたたきほぐす叩解(こうかい)機「ビーター」が、旧小野中にある紙すき場に設置された。21日には完成機を稼働させ、伝統文化の継承に向け気持ちを新たにした。     同校独自のカリキュラム「地域課題解決型PBL」の一環。中山間地域活性化に励む「小野プロジェクト」に参加する制御情報工学科5年の安重颯人(はやと)君、小松尾真優(まひろ)君、来嶋紘知(ひろと)君が手掛けた。卒業生の槿(もくげ)優衣さん、土井佑香さん、逆瀬川佑月さんを含めた6人が、小野和紙を製造・普及している小野観光推進協議会文化伝承部会(末田昭男部会長、5人)と連携し、2019年度から和紙を使った商品開発などさまざまな取り組みを行ってきた。     学生たちは、小野和紙の課題や自分たちに何ができるかを熟考。地域と議論を重ねる中、作業の最終工程「叩解」のための機械が無く、部会のメンバー自ら、機械がある周南市鹿野まで赴き、和紙原料を仕上げていると知った。     制御情報工学科の3人は、授業で身に付けた電気、回路、プログラミングの知識などを生かして「ビーター」の製作に着手。ビーターは、長刀のような細長い刃(約20センチ)を周囲に10枚付けた軸が水中で回転して船(木枠)の中に入れたコウゾの繊維をほぐす仕組みになっている。     基本構造の設計、試作機作りと検証を経て先日、機材の組み立てが完了。3人は来春卒業を控えており、卒業記念品として小野地区に引き渡す形となった。     小松尾君は「地区内で一貫した和紙作りができないことも伝承の妨げになっていると考え、二度と途絶えさせてはいけないとの思いで臨んだ。3年間の活動を通じて地域伝統の文化や技術に触れられて光栄」と仲間と共に達成感を味わっていた。

関連記事

芽室に新たな観光コンテンツを 食や農業のモニターツアー実施

 芽室町の新たな観光コンテンツの構築を目指したモニターツアーが24日、芽室町坂の上の「とかち芽室の百笑farm(ファーム)」で開かれた。町内で農業、飲食、観光業に携わる有志らを中心に企画。知り合い...

荘内日報社

酒田港 基地港湾に指定

 遊佐町沖、酒田市沖で進む洋上風力発電の事業化に向けて国土交通省は26日、酒田市の酒田港を港湾法に基づく「海洋再生可能エネルギー発電等拠点港湾(基地港湾)」に指定し、酒田港港湾管理者の吉村美栄子県知...

宇部日報社

地元の歴史や名所歌う「今昔かるた」 埴生小・中の図書館ボランティアが制作..

 「埴生祇園 1100年の古(いにしえ)より」。山陽小野田市埴生地区の歴史や文化、名所を歌った「埴生今昔かるた」が、埴生小・中(東原秀一校長、265人)の玄関奥の大階段に飾られ、児童や生徒たち...

「元気で大きくなって」 ウミガメ放流、児童ら見守る 奄美海洋展示館

 鹿児島県奄美市名瀬の奄美海洋展示館は25日、飼育していた6歳のアオウミガメを放流した。2017年夏に大浜海浜公園でふ化後、陸で衰弱していたところを保護された個体。遠足で同館を訪れていた奄美小学...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク