帯広柏小100周年の6年生へ 地元奏者サプライズ演奏
今年度、開校100周年を迎えた帯広柏小学校(鈴木義秋校長)で9日、3月に卒業する6年生に向けた記念コンサートが開かれた。コロナ禍で全ての記念行事が翌年度に延期される中、児童は地元のバイオリニスト和光憂人さん(30)とピアニスト長尾崇人さん(29)が奏でる旋律に時間を忘れて聴き入った。

バイオリニストの和光さん(中央)とピアニスト長尾さん(右)の演奏に聴き入る柏小の6年生
市内の小学校で4番目の歴史を誇る同校の6年生71人は、記念式典をはじめとする記念行事の主役となる予定だった。コンサートは100周年の記念事業協賛会(荒木樹会長)が「せめて最後に卒業の思い出をつくってあげたい」と企画した。
クラス担任を通じて児童の好きな曲を仕込んだ和光さんと長尾さんは、体育館の6年生を前に人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」のテーマ曲や情熱大陸など9曲を演奏。NHK連続テレビ小説「エール」の主題歌「星影のエール」では、正面の大型スクリーンに6年間の思い出が詰まった写真が次々と映し出され、涙ぐむ児童もいた。1~5年生は各教室で鑑賞した。
直前までコンサートを知らされていなかった6年生は、全身を使った和光さんの演奏など1曲ごとに拍手を送った。女子児童(12)は「全ての曲が心に残った。最後の映像には泣かずにはいられなかった」。協賛会の荒木会長(49)は「卒業後も柏小の思い出を忘れず、コロナ禍を乗り越えてほしい」と語った。
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