町ビルのぼると 古本屋兼ねた地域交流の場誕生
長野県駒ケ根市上穂栄町にオープンした「本と余白 Noboruto」
古本屋を兼ねた地域の交流の場「本と余白 Noboruto(ノボルト)」が、長野県駒ケ根市上穂栄町にオープンした。市内でオーダーメードの革靴制作などを手掛けている靴職人・室根英之さん(37)をはじめ、伊那市と駒ケ根市の5人の住民が運営に関わっている。JR駒ケ根駅近くの3階建てビルの最上階にあり、店名には「ビルの階段を『上ると』何かが始まる」との期待を込めたという。
室根さんは伊那市西箕輪出身。大学卒業後に靴職人の道を歩み、東京で専門店を経営した経験を持つ。2018年に地元にUターンし、「ノボルト」と同じビルの2階に靴を中心としたアトリエショップを構えた。今回、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた地域を盛り上げようと、知人らと共に「ノボルト」を開業した。
店舗の広さは約80平方メートル。郷土史や小説、絵本、写真集など多種多様なジャンルの三千~四千冊の書籍が本棚に並ぶ。また、ソファやテーブルなどを設けた「シェアスペース」もあり、ものづくりイベントや英会話教室などを定期的に開いている。
室根さんは「地元の人にとって何かのきっかけになる場にしていきたい」と話している。人の集まる拠点として、今後もさまざまなイベントや取り組みの企画を進めたい考えだ。
営業時間は金、土、日曜の午前11時~午後6時。問い合わせは室根さん(電話0265・96・0446)へ。
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