JAF全日本ラリー選手権第2戦「新城ラリー2020」(実行委員会主催)が14日、新城市内で開幕した。新型コロナウイルス感染症の拡大防止とするため、17回目の大会では初めて無観客での競技となった。同市作手地区の鬼久保ふれあい広場では出場した50台のラリーカーが観客がいないまま、コースを走り抜けた。15日も行われる。 大会は当初、県営新城総合公園をメイン会場、同広場をサテライト会場に一般公開して観戦イベントを企画していた。実行委は2月26日に来場者や選手、ボランティアの安全確保を最優先し、競技は無観客で行うことを決めた。 この日は同広場と林道2カ所の計3カ所を2本ずつ走り、走行時間を競い合った。広場内では鋭角なコーナーと起伏ある坂道を登る長さ6・9㌔コースが設けられた。例年は芝生広場などに観客が詰めかけていたが、今回はラリーカーから発せられる大きなエンジン音や、コーナーでのタイヤのスリップ音がそれぞれ会場で響きわたった。
参加した「ラリーチーム・アイセロ」(豊橋市)のドライバー・牧野太宣さんは「多くの人たちに見てもらえないのはさびしい。新たな楽しみ方を広める機会でもある」と話した。 一方、新城市スポーツツーリズム推進課の貝崎禎重課長は「観客と各チーム関係者との触れ合いも新城ラリーのだいご味でした。多くの安全第一としてやむを得ない決断でした」と話した。
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