柔道着をかたどった応援フラッグを手に、記念写真に納まる児童や文子さん（左から２人目）ら（良城小で）

　リオデジャネイロ五輪柔道男子７３キロ級金メダリストで、東京五輪出場を目指す大野将平選手（旭化成）を応援しようと、母校の良城小（増野淳一校長、８０２人）の全校児童が応援フラッグを手作りした。２５日、同校を訪れた大野選手の母、文子さんに贈った。 　 　左手人さし指の負傷により１１月の五輪代表選考会を欠場した大野選手を励まそうと企画。柔道着をかたどった縦１１０センチ、横８０センチの大判用紙１０枚に「代表を目指して頑張ってください」「けがが早く治りますように」など、子どもたち一人一人のメッセージを張り付けた。 　 　児童を代表して６年の藤岡健達君と和田明紗さんが文子さんに手渡し、藤岡君は「東京五輪での活躍を期待しています」、和田さんは「良城小の誇り。大野先輩の頑張っている姿は私たちの励みにもなる」と激励した。文子さんは「（メッセージは）彼のパワーになる。正月に帰省予定なので、そのときに見せたい」と喜んだ。 　 　大野選手は同校を卒業するまで吉敷地域で過ごした。同校の玄関ホールには大野選手が１月に贈った柔道着が飾られているほか、今季の試合結果を知らせる応援ボードが設置されている。１０月には文子さんが６年生の総合学習の時間に講演し、夢を持つことの大切さなどを語った。 　 　増野校長は「大野選手は吉敷地域の宝。先輩を応援することで郷土に誇りを持ち、母校を愛する心を育んでもらえたら」と話していた。