日沿道早期全線開通と羽越新幹線実現 3県促進大会で決意新た
日本海沿岸東北自動車道(日沿道)の早期全線開通と、JR羽越本線の高速化・羽越新幹線の実現を訴える山形・新潟・秋田3県沿線市町村による促進大会が14日、東京都千代田区内のホテルで開かれ、それぞれ大会決議を採択した。
両促進大会とも3県住民の熱意を表明し早期実現を政府や関係当局に強く訴えるため、沿線住民と経済団体などを結集して毎年開催している。今回はいずれも約350人が参加した。
24回目となる日沿道建設促進大会では、庄内地区期成同盟会長の皆川治鶴岡市長が主催者代表であいさつし、「つながってこそ道路は効果を発揮する。早期全線開通へ向け頑張ろう」と訴えた。3県の副知事や各県選出の国会議員が来賓あいさつし、国土交通省の山田邦博技監、池田豊人道路局長らも出席。山田技監はあいさつの中で日沿道の意義や必要性を強調し、「建設を進めていく」と述べた。
新潟県村上市の地域おこし協力隊の隊員が、日沿道整備の重要性などについて意見発表。大会決議で▽「朝日温海道路」「酒田みなと―遊佐」「遊佐象潟道路」など事業中区間の建設促進▽長期的、安定的な道路予算の確保▽日沿道に接続し高速道路ネットワークを補完する地域高規格道路の整備促進―など5項目を決議した。
一方、17回目となった羽越本線高速化促進大会では、秋田地区同盟会長の長谷部誠由利本荘市長が主催者あいさつ。来賓あいさつに続き、沿線住民代表で鶴岡市のNPO法人自然体験温海コーディネット事務局長の冨樫繁朋さんが意見発表し、「地域の子どもたちに夢と希望を与えること。それが羽越本線高速化だ」と強く訴えた。
大会決議は▽路線改良、複線化などによる高速化の促進▽新潟駅同一ホーム乗り換えを生かした、さらなる接続改善▽羽越新幹線を整備計画路線に格上げするための法定調査開始―など4項目を採択した。
![](http://kyodoshi.com/cawm-content/uploads/2019/11/201911191806490_l.jpg)
沿線3県の連携による早期全線開通を訴えた日沿道建設促進大会=14日、東京都千代田区内のホテル
関連記事
白保豊年祭「稲の一生」奉納 来夏世の五穀豊穣願う
白保公民館(世持豊館長)主催の豊年祭が26日、飾墓御嶽(嘉手刈御嶽)前で行われた。恒例の大行列「稲の一生」の奉納や五穀の献上、大綱引きなどを盛大に行い、ことしの豊作に感謝するとともに来夏世の五...
諏訪湖の花火シーズン開幕 30日間の「サマーナイト花火」スタート 長野県
長野県諏訪市の諏訪湖で花火を連日打ち上げる「諏訪湖サマーナイト花火」が26日夜から始まり、花火シーズンが幕を開けた。第76回諏訪湖祭湖上花火大会が行われる8月15日を除いて、同25日まで30日...
気球体験で阿寒湖一望 地域住民ら空の旅【釧路市】
マリモで釧路を盛り上げ隊(浅野一弘会長)と釧路みなとライオンズクラブまりも支部(馬場英樹会長)は21日、「気球体験会」を釧路市阿寒湖畔スポーツ広場(阿寒湖温泉5)で開いた。地域住民や外国人観光客...
味とキャラクターを一新 「梅干しガチャポン」がリニューアル
硬貨を入れてハンドルをガチャッと回すと、本物の梅干しの入ったカプセルが出てくる販売機「梅干しガチャポン」がリニューアルした。味やキャラクターデザインを一新し、みなべ町内4カ所や東京にある県のア...