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高遠の恵み”アロマ”に 伊那市高遠高生が試作

高遠の恵みを生かした「高遠美山の香り」を手にする生徒たち。手前左は香木クロモジ=9日、高遠高校

 高遠高校(伊那市)で選択授業「地域の科学」を受講している文理進学コースの2年生6人は9日、千代田湖周辺に自生する香木クロモジの精油と、タカトオコヒガンザクラの葉からの抽出液を配合した”高遠アロマ”の試作品を発表した。森林資源で山村活性化を図る研究会など、高遠ゆかりの個人・団体と連携して開発。高遠の恵みと、癒やしを感じられる商品「高遠美山の香り」として年内の販売を目指す。

 地域資源のクロモジに着目して空調機器を試作した伊那東部山村再生支援研究会(伊藤好会長)が協力し、クロモジ20キロを提供した。生徒は学校敷地内に植わるタカトオコヒガンザクラの葉を採集。6月から装置で蒸留し、配合割合を変えながら夏休み期間中も試作を重ねてきた。

 機器にたらして香りを広げる芳香液(10ミリリットル瓶)、部屋や車内などで使うルームスプレー(50ミリリットル瓶)を発表。担当の清水敏教諭によると、クロモジがメインだが、桜葉抽出液を加えたことで「まろやかで、すがすがしい香りになった」。発売元になるアン・ナチュール(飯島町)は「高遠の美しい里山で桜の花びらが風に吹かれているかのような、洗練された香りに仕上がった」との評価を寄せた。

 ラベルには入笠山や桜の花びらをデザイン。商品名は常福寺(同市長谷)住職で、市教育委員長時代に「高遠学園構想」を打ち出した松田泰俊さんが揮ごうした。

 試作品は、木の良さや価値を再発見させる製品を対象とするウッドデザイン賞にも応募した。「幅広い世代に好まれる香り。多くの人に愛される商品になれば」と、生徒の1人。研究会メンバーで東山生産森林組合の藤沢忠正さん(72)=高遠町藤沢=は「資源を維持しながら、活用することで地域が活性化していけば」と期待を込めていた。

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